第67話

本物か....偽物か....
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2018/09/03 12:44
早く琉を見つけないといけない…!













私は琉が殺された場所まで走った。














それはもう、必死過ぎるほどに。








時間が余りないんだ!















琉の居る教室には、五分ほど経って、ようやく着いた。















良かった…。











間に合ったのか…?











扉が開いている。














私は教室へ入った。










琉しか居ないはず。








そう思って私は入ったが、もう一人居た。











厄介なやつが。











カイトが…!!










カイトは殺されたはず…。










もしかして、人形とかロボットとかか?












そうだよ。













それしかない…。













いや、でも完全に死んだかどうかは自分では確認してない。















本物の可能性もあるか…。















本物だとしたら、さなは裏切り者ということになる。















もしそうなら、あの時泣いていたことも全部が演技だったというのか…?















でも、もしそれなら、今まで起こってきたことの説明がつく。

















さなに化けた偽物が襲ってきたのは、本物のさなが王に私の計画を全て教えたからである。









そう説明が出来る。















さなが裏切り者とは、信じたくない…。














いや、待つんだ…!









まだ確定した訳じゃないだろ?










そうだ、さなはきっと裏切り者じゃない…。













信じてみよう。










さなは私を裏切らない。
















その時だ!







カイトは喋り出した。










『その考えは合ってねえよ。残念だったなぁ。俺が生きていて。ここに来た目的は何だ?』









声に出ていたことに、私は今さら気づいた。









もう丁寧な口調じゃない。















なら、命令しても意味無いか。














『もう分かっているのだろう?』















私は教えなかった。















だって、もう知ってるだろうと思ったから。














『あー、そうだ。分かっているさ。琉にお別れの挨拶を言いに来たのだろ?』













『そうだ!だからどけ!すぐ終わる。』















私は戦いに無駄な時間を使いたくない。


















『それは無理だなぁ?あんたには琉と戦ってもらうからな!』










カイトはニヤリと笑った。











その時、後ろで倒れていた琉が立ち上がってきた。
















私は思わず、琉を呼んだ。















『琉!!』













でも、反応は無い。














何だか、琉はまるで誰かに操られているようだ。















……そうか!














よーく分かった!















『ねえ、カイトってさ、魔法使えるの?』














『もちろんだろ?魔法なんて簡単に使える。』












カイトのその返事で確定だ。














もう琉は死んでいる。













カイトが琉の死体を操っているだけだ。
















そうと分かれば、カイトを殺せばいいだけだ。
















二度目の失敗はしない。















絶対殺してみせる!

















予定は狂ったが、復讐が出来るんだ。













私にとって最後の復讐が…。















絶対、王達が来る前に終わらせる!!














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