第73話

仲間
113
2018/10/04 15:04
私の中から"希望"が消え去っていった。














頬に透明なものを流しながら、ゆっくりと私は前に進んだ。














その時だ!







『逃げる気か?大人しくついてきた方が楽だぞ!どうする?』













王は今までで1番怒っているようだった。












顔を見て察した。












私はなるべく目を逸らさないようにしたが、すぐに怖くなり目線を下に落としてしまった。























きっと戦っても負けてしまうだろう。

















そう分かっていても、私は戦いたい。













"復讐"したい。















『ついて行くわけないでしょ!こんな事しといて……一生許さない!』
















私が放った言葉は少し震えていた。
















『震えているじゃないか!お前がその気なら容赦はしない!本当にいいんだな?』













王は本気だ。













でも、私は決めたんだ。













もう絶対に迷わないと。














私の心には一つの答えしかない。












決して揺らぐことは無い。















『いいさ!いつでもかかって来ればいい!』














私の放った言葉はもう震えていなかった。
























その時、何処からか声がした。














『俺も手伝おう!』










『ミーニャも手伝うよー!』


















咄嗟に私は周りを警戒し始めた。













『何処にいる?』













私は大きい声で言った。















『そんな警戒しなくていい!俺達は味方だ!』















それが聞こえると同時に家の中から二人出てきた。



































『誰だ?』












私は姿が見え始めると聞いた。













『ミーニャって呼んで!一緒にあいつ倒そう!』













ミーニャは私に手を伸ばしてきた。













私は信じることが出来ず、簡単にその手を握ることは出来なかった。





















『お願いだ!俺達を信じて欲しい。俺は裕也だ!』















裕也の顔は真剣だった。














ミーニャはずっとニコニコしていて真剣なのか分からない。










ただ、今分かることは……
















王は一人では倒せないということ。










だが、三人でなら王を倒せるかもしれない。



















完全に信じたわけじゃないけど……。













『分かった!一緒に王を倒そう!その前に一つ言っておく。命の保証は出来ないよ。』











私はミーニャの手を取った。













『大丈夫!負けないから!』











ミーニャは自信満々に言った。












『行くよ!』








私がそう言い、戦いは始まった。

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