私は、完全に、安心しきってた。
でも、その時、突然、赤い液体が入ってきた。
私は、何か気になって、近づいた。
それは、私の嫌いな血だった。
でも、何故、血が入ってきたのか不思議だった。
血は、勢いよくどんどん入ってくる。
その時、私は、神様が言っていたここにいては行けない理由が分かった。
それは、お守りがお守りの外の世界で、破れた場合、血が入ってくるからだ。
だから、きっとこの血は、神様と閻魔の血だ。
私が考えていると、血は、容赦なくどんどん入ってきた。
私は、焦った。
だから、何も頭に浮かんでこなかった。
このままじゃ、血でいっぱいになって、息もできなくなってしまう。
私は、そう思った。
対策をしようとしても、周りには、何もなかった。
だから、何も出来なかった。
でも、その時、声がした。
『ここから出て・・・』
私は、神様の声だとすぐに分かった。
だから、周りを見渡した。
どこにも、居なかった。
それに、どこも、出れそうな場所は、無かった。
その時私は、自分の空耳だったかもしれないと思った。
でも、また聞こえた。
『後ろの穴から出なさい』
私は、すぐに後ろを向いた。
今度は、はっきり聞こえた。
だから、私は、探した。
私の後ろは、血だらけで見えなかった。
だから私は、勇気を出して、息を止めて、血の中に潜り込んだ。
入る前、私は、目は、普通に開けれると思ってた。
けど、違った。
目が開けられてなかった。
だから、探す事が出来なかった。
私は、息が耐えきれなくなった。
だから、口を開けてしまった。
その時、血が口の中に、トバッとたくさん入ってきた。
私は、すぐに血から出た。
そして、口の中に入ってきた血を出した。
それは、すごい量だった。
私は、息が何故か上手く出来なかった。
もしかしたら、血のせいかもしれない。
そう思った。
けど、血なら、前も口の中に入っている。
だから、違う。
もしかしたら、神様でも閻魔でも無い血かもしれない。
そう思った。
考えているうちに、息をするのも苦しくなってきた。
それに、どんどん、立つのも辛くなってきた。
だから私は、座り込んでしまった。
そして、いつの間にか、気を失っていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。