私は、勢いよく、コンピュータに言った。
『遥華の・・・!』
でも、コンピュータが近くにいすぎてびっくりした。
だから、最後まで、言葉を言えなかった。
私は、『離れろ』と強く言った。
けど、離れない。
私は、諦めて、自分が離れた。
けど、コンピュータは、ついてくる。
私は、コンピュータの事が、気持ち悪いと思った。
私は、もう逃げるしかないと思った。
だから、逃げようとした。
けど、いつもは、道があるのに、道がない。
行き止まり。
前後、左右、何処を探してもない。
全部、行き止まり。
近くに、部屋もない。
閉じ込められた。
さっきまでは、前に道があった。
いつ、壁が出てきたのか、私には、謎だった。
私は、このまま逃げても、追いつかれてばかりだと思って、私は、コンピュータに聞いた。
『どうすれば、離れてくれるの?どうすれば、道を戻してくれるの?』
コンピュータは、何も言わない。
私は、少し、イラついた。
そして、もう1回聞いた。
『どうすれば、離れるのよ!』
やっと、答えた。
『隣の部屋から、この紙に書いてある人体の部分を探して来たら離れては、やるよ。』
その時、隣に部屋が、現れた。
不思議で、いっぱいだったが、離れて欲しかった。だから、紙を受け取った。
紙には、こう書いてあった。
腕×2、足×2、頭×1
それだけ。
それしか、書いてないのに、紙の大きさは、A4サイズ。
私は、部屋に入った。
すると、コンピュータは、入ってこなかった。
その時、鍵がかかった。
でも、私は、離れてくれただけで、良かったと思った。
そして、探し出した。
今更だが、私は、気になった。
足、腕、頭、誰のだろうかと。
もし、また、私の友達だったら…と不安と悲しみが溢れてきた。
でも、時間をかけては、いられない。
だから私は、必死に探した。
足2本は、見つかった。
ロッカーに入っていた。
切断された部分が気持ち悪い。
次に、腕2本を見つけた。
これは、机の中にあった。
切断されている所が、足より、雑だ。
私は、爪にネイルがされていることに気がついた。
足の爪は、全部剥がされていた。
見ていて、痛そうだと思った。
私は、手の爪のネイルを見た事があるような気がした。
この時は、ただ疑っているだけだった。
けど、頭を見つけてしまった私は、気がついた。
顔は、無いけど、私は、分かった。
これは、遥華の腕、足、頭だって事に。
私は、全て、持っていった。
扉の前に行くと、コンピュータが開けてくれた。
でも、顔がまた、違った。
私は、聞いた。
『これは、遥華だよね?!何で、殺すの?最低!』
すると、答えた。
『よく分かったな。そうさ。俺が殺した。まぁ、探したってことは、もう近づけねえな。じゃあ、俺は、消えるわ。』
私は、気づいた。
道がまだ無い。
私は、消える前に聞いた。
『道は?!道も、戻してくれるんじゃないの?』
すると、答えた。
『俺は、離れては、やるよって言ったさ。聞いてなかったのか?馬鹿だな。まぁいい。じゃあな。』
そして、消えてしまった。
私は、1人、残されてしまった。
隣にあったはずの、部屋も消えた。
真っ暗な世界に私が1人いるだけになってしまった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。