私は、しばらく、無言、無動だった。
けど、このままこうしてても、何も変わらない。
だから、私は、考えた。
けど、何も思い付かなかった。
私は、ちゃんと話を聞いてればと、後悔した。
あの時、ちゃんと聞いてれば、また、違っていたかもしれ無い。
でも、あの状態で、聞くのは、難しい。
だって、焦っていたから、強がっていたけど、怖かったから。
でも、逆に、落ち着いていたら、変わっていたかもしれない。
このままずっとこの場所だったら、どうしよう。
もう不安しか無かった。
その時、微かに、声がした。
『おいで』
とっさに、私はまわりを見渡した。
けど、誰もいなかった。
次の瞬間、目の前に、人が現れた。
その人の周りは、白い光に包まれていた。
私は、聞いた。
『貴方はだれ?』
すると、答えた。
『私は、神様。貴方を、救いに来た。けど、あの人に、ばれないようにしなきゃいけないの。私の事、信じてくれないかな?』
私は、答えた。
『そんな簡単に、しんじられません。神様なんて居るはずない。聞いたことないし。』
また、騙されたら、と思うと私は、信じられなかった。
けど、神様は、言ったんだ。
『今、人口が減ってきているの。見てみなさい。』
目の前に、映像が流れ始めた。
それは、とても、寂しい世界だった。
人が全然歩いてない。
皆、悲しんでる。泣いてる。
私は、聞いた。
『何で、泣いてるの?』
すると、答えた。
『自分の家族が、いなくなったからよ。あなたの、家族だって悲しんでるわよ。今、日本は、危機なの。この噂を確かめに行く人が、増えてきているの。自分の子が入ってしまったから、探しに行くって入ってく人も、いるの。今の、人口は、前の人口の3分の1しかいないのよ。だから、救いに来た。ここに入った人は、永遠に、戻れないのよ。だから、私が助けに来た。』
私は、びっくりした。
もう信じるしかないと思った。
私は、初めて知ったことがあった。
だから聞いた。
「えっ。戻れるんじゃないの。ミッション全部クリアすれば、戻れるんじゃないの?私は、戻れると思って・・・。」
「そう言うことね。あなた達は、騙させれいるのよ。1度、入ったら、もう戻れない。一生ここなの。生きるか、死ぬかどっちかってのは、死ぬ。いつかは、死ぬ。殺される。ここで、死んだら、もう生き返ることが出来ない。生き返らせてあげたいけど、無理なの。だから、私は、まだ生きている人を、救いに来た。」
と神様は言った。
私は、『じゃあ、遥華は?他の友達は!?』と聞いた。
『残念ながらもう死んだわ。今、この中で生きてるのは、あなたしかいない。』と言った。
私は、絶望的だった。
私が、絶望的な時、神様は、言った。
『あっ!今誰か、来る。早く行こう!』
私は、伸ばす手を、とらなかった。
私は言った。
『だって、現実には、友達がいない。もういないだよ!だから、もういい。死んでもいい・・・。』
けど、神様は、言った。
『家族がいるでしょ?貴方を待ってる家族がいる。貴方が、帰ってきてくれれば、喜んでくれる。』
その一言で、私は決めた。
『そうだよね。行く。行くよ!神様、助けてください!』
すると、『もちろんよ』と言った。
でも、その時だった。
コンピュータが現れた。
その時、神様は、「後ろにいなさい。」と言った。
そして、コンピュータに向かって言った。
『また、あの人の指示でしょう。あなたも、やりたくないなら、やらなくていい。本当は、優しいコンピュータだったでしょう。』
その時、男の人が現れた。
その男の人は、真っ黒の光に包まれていた。
その時、神様は、私に向かって言った。
『やっぱりね。あなた、あの人は、このゲームを作った人なの。近づいては、駄目よ。それから、あの人の名前は、閻魔よ。』
すると、閻魔は、言った。
『おい。また邪魔するのかよ。楽しんでるのによ。』
『邪魔しているのは、閻魔でしょう。もうやめなさいよ。』
神様は、言った。
その時だ。
閻魔が神様を、倒そうと、襲ってきた。
私は、『危ない!』と言った。
けど、神様は、スっと避けた。
神様は、避けながら言った。
『戦いは、なしよ。いつもそうでしょ。やめて。』
けど、閻魔は、やめる様子がなかった。
その時、私は、ずっと見ているだけだった。
その時、閻魔が私を持ち上げた。
そして、言った。
『辞めてやるよ。その変わり、こいつは、あげねぇよ。』
神様は、何かを決心したように言った。
『分かった。やりましょう喧嘩。その変わり、その子を渡しなさい。』
そして、閻魔は、私を投げた。
神様がキャッチしてくれたので、怪我はしなかった。
そして、私を床に置いた。
その時、『ここにいて。もし、閻魔が来たら、にげていいわ。』と言った。
私は、『はい。応援してます。』と言った。
神様は、微笑んで、閻魔の方へ言った。
そして、閻魔が『開始』と言った。
そして、閻魔と神様の喧嘩が始まった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!