第50話

最強魔法
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2018/06/24 12:57
やっぱり、強い。












私は限界が近くなってきた。












でも、諦めない。











負けたら、琉が犠牲になる。








それに、私も、相手の仲間にならなきゃいけない。














そんなの嫌だ。








絶対、最後まで諦めない。












勝ってみせるだ。












その時だった!












相手は、長い呪文を唱え始めた。











私は、その間に攻撃しようとした。










だが、強力なバリアのせいで半径3メートルの場所に入れない。









これだけ長いと、相当強い攻撃をしてくる。










今の私では、そんな強い魔法を守れるような強い魔法は起動出来ない。












やっぱり、負けてしまうのか。












いや、避けることが出来るかもしれない。










それと、残り全部の魔力を使おう。







そんなことしても、勝てないと分かってるけど、少しでも可能性があるならどんなこともやろう。











勝ちたかった・・・。













悔しい。











琉を守れなかった。












結愛も守れなかった。













私は、何も守ることが出来なかった。















その時、声がした。










『今から、言う呪文を唱えて。・・・と唱えて。』












誰の声?











分からない。








けど、助けようとしてくれてるのかもしれない。





なら、言われたとおりにしよう。













言われた通りの呪文を唱えた。













私が唱え終わると同時に相手も唱え終わった。










力が湧き上がってくるような気がした。






そして、気づいた。






私が唱えた魔法は、世界で一番強い最強魔法だってことに。















使った魔力が全部戻ってきたみたいだ。












この魔法は、魔力を全回復してから、魔力を全部使う魔法だ。










その時、本に書いてあったことを思い出した。









この魔法で一度、世界を破壊してしまった魔女が居ると書いてあった。







私は、破壊なんてしない。





ただ、相手を倒したいだけ。





早く相手を倒さなければならない。





じゃないと、琉が壊れてしまう。






私は、相手に向けてその魔法を放った。












その瞬間、相手も察したのか攻撃をやめて、逃げようとした。











でも、逃げれるわけが無い。











一瞬で倒せた。










そして、相手の姿は花びらのように散った。













それと同時に、大きい破壊音がした。










その後、私は、相手に近付いて、様子を見た。











身体がバラバラになっていた。












元の形が分からないほどに。








相手が死んだのを確認すると、私は琉の方へ行った。















琉は、目を閉じたままだった。






時期に覚ますだろう。









私は、とりあえず、魔法で琉の傷を治した。











すると、それと同時に琉は目を覚ました。








でも、琉は、私を見て震えてた。







『何があったんだ?・・・』














血塗れの場所と返り血をたくさん浴びた私を見てから、聞いてきた。








声が少し震えていた。









『相手を倒しただけだよ。』















私は、笑顔でそう言った。










私は、間違ったことはしてない。













正しい事をしたんだ。











なのに、何で怖がるんだ。











私は、震えてる琉をロッカーから出した。






















『行こ!』











手を差し出して、言った。












この時、私は、まだ気づいてなかった。






琉は、今までの記憶が相手に消されてしまっていたことに。










その記憶は、消した本人しか戻すことが出来ない。

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