捜し始めてから、しばらくたった頃、遂に、薬ぽいのが見つかった。
私は、それをすぐに神様の所へ持って行った。
けど、神様は、もう顔の半分が消えていて、口が無かった。
私は、焦って、神様に声をかけた。
『神様!起きて!これで合ってる?どうすればいいの?起きてよ!お願い!』
なのに、神様は、起きなくて、消える一方だった。
私は、絶望的になった。
そして、涙が出て来た。
その時、神様の目が、開いた。
そして、何かを伝えようとしているようだった。
でも、私は、分からなかった。
そして、神様が消えそう時、奇跡は、起こった。
神様の身体が元に戻った。
そして、言ってきた。
『どうして泣いてるの?私は、最後の力を使って、こうしているの。だから、すぐに消えてしまう。』
私は、言った。
『薬、これで合ってますか?これを使えば、治るんじゃないですか?私、1人になるの怖いです。』
すると、神様は、言った。
『合ってるわ。くれるかしら?治るかは、時によって違うの。だから、これを渡しておくわ。どうぞ。』
そう言って、お守りみたいのを渡してきた。
私は、もちろん、薬を渡した。
そして、神様を見守っていた。
私は、小さな声で、呟いた。
『お願いです。どうか、1人にしないでください。』
その時、神様は、消えた。
私がなって欲しくない、展開だった。
その後、私は、叫んだ。
『どうしてよーーー!』
そして、涙が溢れてきた。
もうやだ。
こんな所、入らなきゃよかった。
私は、後悔でいっぱいになった。
この後、どうすればいいの?
道も部屋も何も無い。
血で染まった廊下、何も出来ない。
そんな、絶望的な時、思い出した。
神様から貰ったお守りみたいなものを。
私は、それをよく見てみた。
すると、中に何か入っているみたいだった。
私は、中を開けてみた。
すると、紙が入っていた。
私は、その紙を取って、開いてみた。
手紙だった。
神様からだ。
ごめんなさいね。
薬なんて、本当は、ないの。
もう会えないと思うわ。
これは、お守りよ。
私の残っていた力で作ったわ。
だから、きっと、守ってくれるはずよ。
そう書いてあった。
私は、読み終わると、紙を閉まった。
そして、お守りを落とさないように、手に握り閉めた。
手紙のおかげで、私は、少し落ち着いた。
そして、私は、落ち着いて考える事にした。
焦っても、何も思いつかないと思ったから。
この時、私は、警戒をしていなかった。
だから、この後、私は、危険な事に巻き込まれてしまうことをまだ知らなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。