第69話

日が沈む頃に
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2018/09/11 06:47
この状況は私に不利だ。













転移魔法を使えばいいかもしれないけど…。













時間がかかる。












そんな時……!!













銃弾が四方八方から飛んできた。













私は急いでバリアをし、銃弾を防いだ。














だが、一弾だけ間に合わなかった…。













バタンッ……!!














私は倒れてしまった。









銃弾は私のお腹を通り抜けた。














痛い…!























死にたくない…!











あー、もういい。











攻撃してくればいい。











時間をかけてでも、転移魔法を使ってやる!














私はそう決めると、長い文を唱え始めた。











『逃げる気か?ここで殺せ!カイト』












王がカイトに命令をした。










転移魔法を使おうとしているのがバレたのか。











まぁいい。







『もうそのような力は残ってません。』












カイトは断っていた。












力ならまだ残っているはずだ。










何故使わない?











私には理解出来なかった。














三分かかり、やっと唱え終わった。













『転移!』











そう言い、私は消えた。















琉は置いてきた。














凄く連れてきたかったよ!












けど、死人を連れてきたら大騒ぎになってしまうだろう。















きちんと、お別れの挨拶はしてきた。








『さよなら、琉。守れなくてごめんね…それと、今までありがとう。』













そう言ったとき、琉の手が少しだけ動いたような気がした。














琉の事は忘れない。












もちろん、結愛のことだって忘れない!















私が転移した場所は自分の家の前だ。












平和そうだが、実際は平和ではない。





























人が消えていっているんだから。












日が沈んできている。













こんなに綺麗な空を見るのはいつぶりだろうか。













私の頬に透明なものが伝った。














私は深呼吸して家の扉を開けた。













『ただいま!』











私は大きい声で言った。



















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