第72話

謎解き迷路
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2018/09/28 13:03
あー、もうゲームオーバーか…。















またあんな世界に戻されるのか。














もう誰も私を信じてくれないだろう。









さなさえも…。









あれ、自分の名前は何だっけ…?














もう何もかもが分からない。

























誰か助けに来てくれないのかな。














当たり前か。













もういいや。











諦めよう。















ー"私"の家の中ー


















『これで用は済んだな。帰ったら実験道具として大事にしてやるさ。』













王はそう言い、"私"を持ち上げた。













その時だ!













『みーつーけた!』












玄関の扉の開く音がした。













王はすぐに振り返り警戒をした。














『お前は誰だ?』











冷静に王は聞いた。















『んー、皆からはミーニャって呼ばれてるよ!』











『おい!先に行くなって言ったろ!』










後からもう一人来た。
















『こいつか?』










『そーみたい!』












『あの少女は助ける!ミーニャ、さっさと片付けるぞ!』


















『りょうかい!裕也、もう始めていい?』











『あー、いいぞ!』
















『おっけー!』











すると、ミーニャは王の方へ向かった。













『たった二人で勝てると思っているのか?』













王は自分の話を聞いていなかった事にムカついていたからか、顔が怖くなっていた。

























『勝てるけど?』













その声は天上から聞こえた。














いつの間にかミーニャは天上に張り付いていた。














王に気づかれたミーニャは王の頭を銃を使って撃ち抜こうした。















王はそれに瞬時に反応し、避けた。















『あーあ、何で避けるのかなー。ウザイね』













そう言ったあとのミーニャは様子が違った。















王は気づいてなかったのだ。













瞬時に私の口の中にミーニャが特別な液体を入れていたということに。













『もう俺達の勝ちだ!よくやったぞ!ミーニャ』














数分後に裕也はそう言った。















『勝てただと?調子にのるな!』














王の放った言葉の後で、私は意識を取り戻した。
















目を覚ました直後、私は誰かが手を振っているのが見えた。
















もしかして、誰か助けに来てくれたのかもしれない。








そう信じ、転移魔法で移動しようとしたが私は迷ってしまった。
















もう全回復しているから魔法はなんでも使える。










何故全回復しているのか疑問に思ったが、そんなことは後でもいい。














逃げた所で王からは逃げきることは出来ないだろう。
















また、誰を巻き込んでしまうかもしれない。












私が犠牲になれば平和な世界のままだ。
















うん、そうだ!














私が犠牲になれば良いだけだ。












ただそれだけの話……。














その時だった!















『もうそろそろ、外は謎解き迷路になる!』

















王はそう言った直後…














『そんな!』













私は驚きで声が出てしまった。













私は一瞬焦ったが、すぐに落ち着いた。















もう迷っていられない。













そう思い、私は転移魔法を使い王から離れた。









外の様子がどうなっているのか気になる。











本当に迷路になってしまったのだろうか。










私が来た時は平和だったはずだ。












私は気になり玄関まで走った。













玄関の扉を開け、外の光景を見て私は絶望した。

















嘘だ…。












夢であって欲しい。












私はそう願った。

















空は灰色に染まり、人は一人も歩いてなくて、車や信号機は止まっている。












そして、灰色の空は糸のようなものが絡み合っていて、その中にはたくさんの人が見えた。
















何だよ…。














いくらなんでも早すぎだろう……!










私は頬には透明なものが伝った。














その透明なものにどんな意味があるのか、自分でもよく分からなかった。





























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