三人で最初から考えた。
私達三人が出ていく時、閻魔が何か言っていたのは、決定だ。
三人とも聞いてるからだ。
でも、何て言ってたかは、誰も分からなかった。
次は、廊下を走ったり、歩いたりして、進んだ。
その時、何故か道が一本しか無かった。
階段も無かった。
これを言ったのは、結愛だった。
そして、途中で声がした。
これを言ったのは、琉だ。
閻魔の声では無かった。
そう言っていた。
それなら、閻魔と誰かが居た。
その人が廊下を長くしている可能性が高い。
どうやったのかは、よく分からないけど・・・。
閻魔と誰が居たのだろう。
これは、考えても、考えても分からない。
だったら、次だ。
その後、二つの分かれ道まで行った。
そして、琉はそこで、嫌な予感がしたらしい。
そして、神様が偽物だって気づいたらしい。
そして、琉は、二つの分かれ道からも嫌な予感がしたらいい。
だから、断ったのだと言う。
そして次に私が神様を下ろしてから、緑色の液体が流れていた時の事だ。
それを考えようとした時だった。
『逃げて・・・』
二つの分かれ道の右の方から聞こえた。
でもなんでかな?
もしかして、誰かいるのかな?
居るなら、大変なことだ。
それが、閻魔の仲間じゃない人なら、なおさらそうだ。
助けないと。
でも、逃げてと言っていた。
どっちかを選択するしかない。
その時、琉が言った。
『逃げよう。』
私は、危険だと分かってるけど、見捨てることは出来ないと思った。
だから、言った。
『私は助ける!』
でも、琉は言った。
『だめだ!危険だし、罠かもしれない。』
その言葉で気づいた。
『それが罠だよ!きっと!逃げてが罠じゃない?』
でも、琉は納得しなかった。
『何があるか分からない。だったら、今来た廊下を戻ろう!』
でも、私は、言い返した。
『でも、本当に助けて欲しいかもしれない。』
『罠だ!俺は行かない!』
琉が大きな声で言ってきた。
私は、驚いて声が一瞬でなかった。
『なら、来た道を戻りながら、考えましょう。それで、助けることになったなら、戻ればいいじゃないですか?』
結愛が言った。
結愛は、冷静だった。
そして、私は、このまま言い合っても時間の無駄だと思った。
だから、言った。
『いいよ。諦めよう。もう遅いかもしれないし。』
私がそう言った後、琉は『それなら賛成』と言った。
そして、来た道を戻り始めた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。