私は、しばらくして全回復した。
そして、目を開けた。
私は、目の前に広がっている光景を見て、驚いた。
疲れてそうなのに神様は、私にバリケードを張り続けていてくれていた。
その時、神様は私を見た。
でも、それは危険だった。
一瞬でもすきを作るのは。
今の体制じゃ、神様は鬼からの攻撃を守ることは出来ない。
でも、私がここから行っても、きっと間に合わない。
私は、神様と鬼がいる、あんな遠くに魔法を飛ばせるか分からない。
やった事ないから。
でも、走って近づけるところまで近づいてからやれば出来るかもしれない。
一発勝負だ。
失敗したら神様がやられる。
私は、出来るか分からないがやってみることにした。
私は、バリケードを出た。
『神様危ない!バリケードをもう消していいです。ありがとうございました。』
そう言ってから、走って近づいて行った。
そして、もうこれ以上行ったら遅いってとこで止まった。
そして、鬼が神様を攻撃しようとしてるのを私が鬼に魔法を攻撃して守った。
けど、あまり効かなかった。
神様は、バリケードを無くした。
でもそのせいでまた、スキが出来た。
私も間に合わない。
その時、私の中から一人の魔女が飛び出してきた。
そして、鬼に言っていた。
『やめなさい!』
鬼は、魔女の方を向いた。
そして、鬼は言った。
『やめるか!お前があんな事言うから・・・俺達は!お前なんて信じなきゃよかった。』
そして、魔女の方へ向かってきた。
私は、魔法を使って守ろうとした。
けど、魔女は、自分で止めた。
私とは、比べ物にならないぐらいにその魔女の魔法は、凄かった。
『そうだよね。 私があんな事を言わなければよかった。それに、私は、あなた達を殺した。農民達を守る為に。でも、私は貴方達を殺したくは無かった。最初に私は必死に説得した。けど、無理だった。その後、上から命令が出た。貴方達鬼をを殺せと。私は、逆らう事ができなかった。そんな勇気無かった。本当にごめんなさい。』
そう言うと、その魔女は、守ることを辞めた。
でも鬼は、攻撃をしなかった。
その時、魔女は、私に向かって言ってきた。
『ごめんなさい。私は、あなたから出ることにするわ。だから、炎の魔法が使えなくなる。今までありがとう。』
そう言うと、鬼の方を向いた。
そして、魔女は鬼に言っていた。
『鬼さん、殺していいよ。だから、罪のない人は、殺さないでね。私も鬼さんを殺すから。同時に死ねば一緒に居られるから。やだったら、一緒に居なくていいけど。私は、居たい。』
鬼からは涙が一粒出てきていた。
『でも、死んだ仲間の鬼とは、もう会えない。仲間を殺したお前とは、もう居たくない。』
鬼は、言った。
『そうだよね。じゃあ殺させてもらうね。私も後から死ぬ。それなら、一緒にいなくて済むでしょ。』
魔女は、少し悲しそうに言った。
そして、魔女は鬼に攻撃をした。
どんどん攻めていっていた。
『ごめんなさい。』
魔女は、最後にそう言って鬼を殺した。
鬼は、反抗すること無く死んでいった。
魔女は、『今まで本当にありがとうね。』と言って、自分の魔法で死んでいった。
私は、今起こっている現実に頭が追いついていなかった。
でも、これは、あの本に書いてあった魔女なんだろうと思った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!