第2話

春の日差し
254
2017/11/04 10:35

私は、LINEの着信を知らせる音で目が覚める。


スマホに表示されているのはお母さん。

内容は…

あなた!ちゃんと起きて学校行くのよ!
あと今日も夜勤で帰れそうにないの…

ごめんね。明日は絶対帰るから!



私はその文を読み終わって1つため息を
吐く。

無理ないよ。

だってここずっとお母さんと会ってないのだから。


別に 深い意味は無い。

仲が悪いだとか、複雑な関係でもない。


ただお母さんは 助産師だから夜勤が続いたりするだけ。


だけど…1週間丸々帰ってこないって何でなの??


まぁ、きっとお母さんの良い所でもあり悪い所でもある…正義感。


人が足りなかったら、進んで仕事を引き受けてしまうお母さん。

たまに、休んだ人の分の代わりをやってたりする。
私は 簡単にお母さんへ返信を送り、画面を閉じる。


春の暖かい日差しが私のベッドまで届く。


まだ少し肌寒さが残る今日。
今日は高校2年の始業式。

正直言うとかなりめんどくさい。

そう頭では考えてるのに、体は自然と
綺麗に吊られてある制服の前に行く。


小学1年生から皆勤賞を未だに守り続けてる私は、ずっとこう呼ばれてた。


【不死身】



別に死なないわけ無いのに、毎日学校へ通ってるだけでそう呼ばれるなんておかしい。



まぁ対して気にしてないけど。。。

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