少し歩いたところに私の通う高校がある。
すると少し前を歩いていた1人の女の子が何かに躓いて転びそうになっていたのを私は見つける。
彼女「わぁっ!」
私はそんな声をあげる 女の子の手を咄嗟に掴む。
間一髪。彼女は転ばずに済んだみたい。
彼女「あ、ありがとうございます!」
彼女はそう言い、顔を上げる。
そして目が合う。
何秒かの沈黙の後…
彼女「ええええ…!あなたさん!?」
どうやら彼女は私のことを知っているみたい。
だけど私はこの子を見たことも無ければ
話したこともない。
何故、名前を知っているのか不思議に思う。
彼女「もちろんですよっっ!あなたさんと話せるなんて…」
顔を真っ赤にさせてそう言う彼女。
私は有名人でも何でもないのに変なの。
彼女「はい!」
世界にはいろんな人が居るなー…
ふぁぁ〜。
眠い。
私は大きく欠伸をする。
隣をうちの制服を来ている生徒が校門へと入っていく。
私もその波に流されるように入っていく。
高2の階に行き、クラス表を見て指定された
クラスへと向かう。
私は2ーC
A〜Jクラスまで振り分けているうちの
Cだった。
別に、あのクラスが良いだとか
あのクラスは嫌だとか無いから、私は他のクラスの子を見なかった。
もちろん自分のクラスもね。
誰と一緒が、良かったとか
誰とは嫌だとかそういったものも無い。
私はそういった人間関係に興味ない。
1人の世界の方がよっぽど楽だ。
どうして周りに合わせなきゃだめなのか。
私には理解不能だ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!