第17話

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2017/11/14 12:26
中川 春奈
中川 春奈
わぁ…そのハンバーグ美味しそう…
今日も春奈と霜野君と3人でお昼を食べる。

すると春奈は私が作ったハンバーグに対して目を輝かせている。

何だか可愛いな…
あなた

食べる?

私は春奈にアーンさせてあげる。

すると幸せそうな表情で食べようとする春奈。

何だか餌付けしてるみたい…
中川 浩人
中川 浩人
はるなぁぁぁぁぁ!
するといきなり、屋上の扉が騒がしく開く。

と。飛び出てきたのは… 誰?
中川 春奈
中川 春奈
お、お兄ちゃん!?
なんと飛び出てきたのは春奈のお兄さん?だった。
中川 浩人
中川 浩人
びっくりしたんだよ!
教室に居なかったし!
また呼び出されたのかと…ってあっっ!
何かを言いかけたと思ったら私を指差し
そう叫ぶ春奈のお兄さん。
あなた

な、なんですか?

私は驚きながらもそう聞き返す。
中川 浩人
中川 浩人
あの時、春奈を助けてくれた人!
会いたかったんだー!
あなた

わあっ!

いきなり飛びついてきたお兄さん。

後ろに倒れると思い、目を瞑る。

だけど一向に痛みなんて来ない。
霜野 冬人
霜野 冬人
危ない。
どうやら霜野君が支えてくれたみたい。
あなた

あっ!ごめん!

私は抱きついたまま離れようとしない
春奈のお兄さんから離れる。
中川 浩人
中川 浩人
話してみたかったんだよね〜!
僕、あなたちゃんのファンだから!
それにあなたちゃんのことが大好きなんだ!
どうやら彼の名前は浩人って言うらしい。

可愛い顔立ちでまさしく春奈の双子だと感じさせられる。

だけど何だか、フレンドリー…かな?

あなた

あ、ありがとう?

中川 春奈
中川 春奈
もう!お兄ちゃん!邪魔しないでよ
すると、春奈が浩人君に怒る。

そして目の前で兄妹喧嘩が繰り広げられる。
中川 浩人
中川 浩人
僕は春奈のことを思って…
中川 春奈
中川 春奈
心配しなくていいよ!
中川 浩人
中川 浩人
でも…
中川 春奈
中川 春奈
私にはあなたちゃんがいるから!
あなた

春奈…

春奈の言葉にジーンとくる。
中川 浩人
中川 浩人
そっか…いい友達を持ったね
私も霜野君もそんな2人のやり取りを静かに見守る。
いつの間にか私と春奈の間には絆ができていた。
中川 浩人
中川 浩人
ところでさ!
今度みんなで遊園地行こうよ!
と。突拍子もないことを言い出す浩人君…

いきなりすぎて霜野君でさえ目が点になってる。
霜野 冬人
霜野 冬人
俺は行かない
だけど霜野君は断った。

あれ。今、寂しいって思った?

じゃぁ心では来て欲しいって思ってるってこと?
中川 浩人
中川 浩人
ふーん…
じゃ僕とあなたちゃんと春奈で行こっか!
あなたちやんとのデート楽しみだなー!
どこか挑発を含むかのような浩人君。

目線の先は…霜野君がいた。

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