第19話

休日
196
2017/11/14 12:55
すると、途中で見た事のある後ろ姿を見つける。
あなた

おはよう!霜野君!

そう。その姿は霜野君だった。
霜野 冬人
霜野 冬人
おう
ラフな格好なのに、霜野君が着ると
なんでもオシャレに見える。

霜野君の私服姿を初めて見た私は
胸の鼓動が早くなるのを感じる。


それが霜野君にバレないように。
必死に隠す。
あなた

そ、それにしても今日は暑いねー

霜野 冬人
霜野 冬人
迷子になるなよ
全く噛み合わない会話。
一見、冷たく聞こえるその言葉の意味を理解する。

新しいことを知りました。


霜野君は不器用です。
霜野 冬人
霜野 冬人
…あってる…
あなた

ん?

次に言った霜野君の言葉が聞き取れず、
私は聞き返す。
霜野 冬人
霜野 冬人
似合ってる
私より遥かに身長が高い霜野君を自然に見上げる形になる。

すると、霜野君も私のことを見ていたみたいで
数秒間目が合う。


私は顔が真っ赤になってそれ以上霜野君のことが見れなかった。



それからは、2人とも話すことはなく
ただ並んで駅を目指していた。

駅につくと、既に春奈と浩人君は居たみたいで
私たちに手を振っていた。
中川 春奈
中川 春奈
おはよう!
あなた

おはよっ!

中川 浩人
中川 浩人
あなたちゃーん!
と。また抱きつこうとしてくる浩人君。

それを阻止したのは… 霜野君だった。
霜野 冬人
霜野 冬人
見てる方が暑苦しい
そう言われ、少し拗ねてるご様子の浩人君。

なんだかウサギみたいで可愛い…
中川 春奈
中川 春奈
じゃあ行こっか!
春奈のその言葉で私達は遊園地を目指して
電車に乗り込んだ。


暫く電車に揺られ…
中川 春奈
中川 春奈
着いたーー!
中川 浩人
中川 浩人
着いたーー!
やっと遊園地に到着。

さすが双子。
春奈と浩人くんはノリノリ。

浩人君のご機嫌も治ってよかった。
そして、私と霜野君はそんな2人の後を
静かについて行く。

母親の気分ってこんな感じなのかな?

何だか……すごく春奈と浩人君がわが子のように見える。
中川 春奈
中川 春奈
ほらー!あなたちゃんも霜野君も、乗るよ!
春奈が指さしたのはメリーゴーランド。

メリーゴーランドなんていつ以来乗ってないかな…地味に早いから怖いんだよね…

そして、それからも春奈と浩人君に振り回されて 色々な乗り物に乗った。
中川 浩人
中川 浩人
あなたちゃん!次はあれ乗るよー!
あなた

えっ…

浩人君が指さしたのはほとんど、180度から落ちるジェットコースター…

あれはやばいよ…
霜野 冬人
霜野 冬人
あなたは今、疲れてる。後にしろ
すると気がついてくれたのか
霜野君がそう言ってくれる…
中川 浩人
中川 浩人
あなたちゃん…ごめん。。

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