広い玄関を抜けると開放的なリビング。
少しゆんぎさんの家に似ていて懐かしくなる。
ゆんぎさんに会いたい....
そんなことを考えながら家の中を見回していると
ホソク...さん が、マグカップを差し出してきた。
ふとゆんぎさんの家に
初めて行ったときのことを思い出す。
一口飲むとそれは甘くて温かいホットココア。
飲んだものまで一緒な気がする。
どこか二人って似てるな。笑
少しおかしくて、思わず笑ってしまった。
ホットココアを飲み、
ソファーへ腰を掛けるとホソクさんが話し始めた。
まるでふわっと包み込むような
優しい眼差しと口調で聞いてくる。
私も質問に答えたいけど、
私達は " 敵同士 "
何があっても情報は洩らしてはいけない。
それがスパイの鉄則。
私が俯き、黙っていると
私の考えが全て見透かされているようで、
少し戸惑った。
そういうと、ホソクさんは
ゆっくりと話し始めた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。