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2020/08/22

第41話

まずは自分が




佐々木side





























某日。大阪松竹座。


あと数時間後にはライブの配信が始まる。


というのにあの男はほんまになにやってんだ。


ただひたすら鏡に向かって


踊り続けてるその男は


どこか余裕がなさそうで、必死で。


そう、私のシンメ


高橋恭平だった。





























『…恭平、そんなやったら死ぬで』



高橋「大丈夫やって。」



『本人が言う大丈夫が1番あかんやろ』



高橋「俺が大丈夫やから大丈夫。」



『…1回止まれやこんにゃろぉぉぉぉ!!!』



高橋「っわ、ちょっ、ほんま暑い抱きつくな!」



大西「…立場がいつもと逆や」



長尾「でも、恭平目が笑ってない」



『ええから一旦休め馬鹿!!!!!』





























まぁ、最近余裕なさそうやなって思ったけど


まさか恭平がここまで必死に


練習するとこなんか見たことあらへんから


さすがに倒れるなー思って止めたけど


休んでる時もセトリ見てるし


ほんま、疲れるわこの子 笑





























『何にそんな焦ってんの』



高橋「…焦っとらんし」



『焦っとるわばーか。
何をそんなに抱え込んでるん』



高橋「…だからなんも『吐けや』…ウス」



『ん。話せ』



高橋「…西畑くんはドラマとかCMとかある
大西くんもエキスポ任されとるし」



『せやなぁ』



高橋「みっちーはまたガールズコレクション
出るんやないかって噂…まぁ多分出る
長尾もドラマ出とる」



『鼻高いやんか、同じグループなんて』



高橋「大橋くんと藤原くんは
バーチャルアイドルで成功しとる」



『…認めとらんけど、せやなぁ』



高橋「あなたも仕事めっちゃ詰まっとるし
トンボ帰りとか普通になっとるし、
仕事の振り幅もほんまに広い。」



『…ありがとう』



高橋「じゃあ俺には?」



『…』



高橋「俺には何が残るん?
これといってずば抜けたものもない。
絶大な人気がある訳でもない。
じゃあ何があるん?俺がここにいる意味は?」



『…なぁ恭平、』



高橋「…何?」



『あんた、何に焦ってるん?』



高橋「え?いや、だから俺には何も
残らへんなって…」



『だから、それの何に焦ってるんよ』



高橋「…取り柄があらへんから」



『私が恭平に何があるか聞かれたら
沢山出てくるよ。歌うまいし誰よりも
努力できる力もあるし、
24時間テレビであんな重要なドラマの
出演まかせられて。』



高橋「っ」



『でも、恭平が恭平自身に取り柄がないって
いうなら、私が口出したところで変わらへんから
何も言わへん』



道枝「…珍しい、あなたちゃんが
何も言わへんの」



西畑「まぁ見てればわかるって」



高橋「やっぱり俺…」



『何者でもないなら何者にでもなれる。』



高橋「!!!!」



『ドリアイ、そんな思い詰めた顔で出たら
ぶん殴るで』



高橋「…ふははっ、それは嫌やわ!笑」



『じゃあシャキッとしとけ!
恭平は恭平らしく、そのままでいてよ!』



高橋「…ありがとう」



『ん』





























恭平が自分に自信がなくても


私は恭平のことをどうすることも出来ない。


恭平のいい所をバンバンあげたら


考え方が変わる、なんて甘い問題じゃない。


でも、恭平の力になることならできる


見方を変えて、新しい道を教えてあげる。


昔から、ここにいる誰よりも


恭平のことは見てきたと思うから。





























『…恭平、私が大好きな人から
貰った言葉なんだけどね』



高橋「おん」



『恭平には、なにふぁむを楽しませたい
って気持ちはある?』



高橋「っ!ある!あるやろそんなん!!」



『誰かを楽しませるためには
自分が楽しくなくちゃあかんよ』



高橋「あなた…」



『でも、楽しむためには技術がいる。』



高橋「じゃ『大丈夫。恭平は楽しめるよ』…」



『楽しめるだけの技術は持っとるから。』



高橋「…ありがと」



『綺麗になるためには苦労が居る。
そう言われるのはきれいの下にくろうが
あるから。』



高橋「…?」



『50音順で考えてみい』



高橋「く…ろ…う…、ほんまや」



『恭平は今苦労しとる。それは自分のためや。
絶対いつかは為になる。分かったらさっさと
復活せいやあほ。
なーんて、説教はここら辺にして、
ドリアイ行こー!!!』



高橋「…ふはっ、ほんま叶わんな。」



『ほらー!!早くー!!』