プリ小説
一覧へ

第6話

のりこみました。
作中出てくる地名や組織名は実際とは全く関係のないものですのであしからず。




side Blue.

あれから一週間。

俺達のもとに届いたトリニダード郊内外の詳しい地図や研究所の設計図をもとに、俺達は研究所へ向かっていた。

「ずいぶん辺鄙なところにあるんだね?」

「これなら爆破しても周りの被害は大きくなさそうだね」

研究所がこんなところにある理由も、おそらくは万が一失敗があっても"被害が大きくない"からだろう。

そして俺達が受けた依頼はウィルスの奪取と"研究所の破壊"だ。

最終的には研究所は人員もろとも爆破することになったので、俺達にとっては好都合だ。

ゆらゆらと紫煙を燻らす短くなった煙草を灰皿に捨て、車の窓を閉めた。


______



「ジェイド。早速頼めるか」

「よ〜し、お兄さん頑張っちゃうぞ〜?」

そう言いながら、ジェイドは研究所内の端末の液晶に手を伸ばす。

彼の体は電子として再構築され、そのまま端末と一体化していく。

俺とロートにとってはいつもの光景だが、傍から見れば異質そのものだ。

後ろでリンが息を呑むのがわかった。

「…あ、能力」
 
「うん!!」

「…なんでお前が嬉しそうなんだよw」




side Green.

やはり、何度来てもここには慣れない。

地面も天井も壁もなにもないこの空間は、ずっと浮遊していなければいけない、いわば宇宙空間のようなもの。

宇宙飛行士の人はこんな感覚なのか、なんて呑気なことを考えながら、目当ての場所へ向かう。

ここは右も左も上も下もすぐわからなくなってしまうから、出入り口を常に覚えていないと、もとの世界に帰れなくなってしまう。

気をつけなければ。

さて、ここで僕がやるべきことは、ここのセキュリティをすこ〜〜し緩くすること。

僕達が気兼ねなく動けるようにね。

アンバーくんからの情報で、事前にパスワードやら何やらは把握できているのですごく動きやすい。

……やっぱり情報屋か何か雇ったほうがいいだろうか。

アレキくんがうるさそうだけど。

そんな思案をしているうちに、全ての扉やら壁やらのセキュリティがアンロックになった。

ついでに、カメラ類の映像は僕らが映っていない所がループするようにしておこう。

いくら後で証拠隠滅をするとしても、途中で増援を呼ばれては目も当てられない。

それに、偶に爆破したあとにそういう情報を持ったものが壊れずに残るということもしばしば聞く。

うちの爆発物担当はロート君だから、ど派手にいくんだろうけど。

「…爆弾の話になったときのアレキくん、スゴイ顔してたな〜〜」

出入り口に戻りながらぼそりと独りごちる。

あの子は本当に、身内、とくにロートくんのことになるとあほになるというか、過保護なほど危険な目に合わせたがらない。

きっと、あの子達は幼い頃に両親を亡くしているから、身内を失う恐怖というか、そういうものを無意識のうちに持っているんだろう。

なのにロートくんにはそういう、殺しのほうの才能が、奇しくもずば抜けてある。

「……もーちょっとだけ、頼ってほしいんだけどな〜」




side Red.

「…おかえり」

「ただいま!」

ジェイドさんが戻ってきた。

毎回思うんだけど、ジェイドさんが出てくるところ、頭部から肉体が構築されていくから、する〜っと出てくるっていうか、

産まれたっていう表現がよく合うような…()

「カメラも対処しといたよ」

「お、さんきゅ」

「…ロート?」

「ぇあ、なんでもないよ!!」

我ながらあほみたいなことを……

「じゃあちゃちゃっと行くか」

兄貴の言葉にそれぞれ頷き、その場を後にした。



その時はまだ、尾を引く何かに、目をつぶっていた。


シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

続きはまだありません

この作者の他の作品も読んでみよう!

ふゆき@ラ
ふゆき@ラ
ぜひご一読ください😌 亀更新ですがみていただけたら嬉しいですん(*´˘`*) 女子学生です( ˘ω˘) 基本はオリジナルの小説、たまに二次創作をする程度です! 遅れるかもしれないけどフォロバは基本するようにしますね!! 実況者さんのなかではあかがみんクラフトのみなさん、兄者弟者おついちさん(2BRO.)、ポッキーさん、ぺいんとさんやあしあとさんなど! 歌い手さんのなかでは浦島坂田船(黄色さん推し)、AtR、96猫さん、天月さんなど! またA3!やFateなどなどゲームだいすき野郎なのでぜひ繋がってくださいな〜(*´ー`*)♡ A3!の推しはいたるさんです。 アクション系大好きですがまだまだ力が及びませぬ、、 がんばっていきますので生温かい目で見守ってやってください() フォローは許可とか全然いらないです!!じゃんじゃかフォローしてくれさい!!! よろしくおねがいしまーす!!
ファンタジーの作品もっと見る
公式作品もっと見る