はらはらと 降り続ける 粉雪 。
足元には まだ 上手く 積もれない
粉雪達が 溶けてゆく 。
あなたへの 俺の 想いを 込めた 粉雪 。
道に 触れる 度に 花が 咲いたかのように
滲んでいく 。
「 ほら 、滑るって !」
‘ 運動神経だけは 華丸級 なので !’
ふと 、あの日の 俺達の やり取りを
思い出した 。
結局 そう 言うて おきながら
あなたは 滑って コケてんよな 。
そんな あなたが やっぱり 可愛くて 。
愛おしくて 。
でも 、あなたは もう … 。
あの日の 優しい 記憶は
俺の 涙を より 誘った 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。