大型連休の真っ只中、私は魂子さんのお家に誘われました
黒星3世が走ってくる
移動
そうして、私達は、反乱してしまったこの部屋を片し始めた。
(ぐりぐり
少しずつ、少しずつ片付け、ようやく終盤に。
その時、私はある一つのモノを見つけた
ボトッ
私は持っていたモノを落としてしまった
私が落としたモノ、というのは、一つの写真立て
写真は2枚あって、
一つ目は桜の木の上で笑顔を浮かべる女の人
二つ目は楓の木の上で笑顔を浮かべる男の人だった
私は、分かっている、この写っている女の人と男の人は、同一人物だということを。
だって、どっちも私のお兄ちゃん(お姉ちゃん)だから
(本日2度目ぐりぐり
沈黙の時間が続く
ゴトンッ
隣の部屋から物音が聞こえた。
私はこの時点でこの先の事を察した。
と、魂子さんは隣の部屋の戸を開ける
そこには六道君のお父さんがいた
六道君がいつものように鎌の尖っていない方で六道君のお父さんを殴る
六道君のお父さんは風になり、逃げようとするけど、まるで透明な壁があるみたいにぶつかって倒れる
全員、魂子さんを見る
外の方から、六道君を呼ぶ声が聞こえた
私は歩いてきた六文ちゃんのうしろに違和感を感じた
六文ちゃんのうしろからなにか黒いものが六文ちゃんに手を伸ばす
六文ちゃんのうしろにいた何かが結界の張ってある部屋に六文ちゃんを入れさせまいと言わんばかりに捕まえる
産まれついた時から
忌み子鬼の子としてその身に余る罰を受けた
悲しい事は何も無いけど
夕焼け小焼け手を引かれてさ
何処からか聞こえてくる歌声
この声には聞き覚えがあった
いつも支えてくれて
凄く綺麗で
心に刺さる歌声
お兄ちゃん
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!