校舎裏に着くと
そこには30人ぐらいの女子がいた
こんなにも過激派のファンいるの??!
過激派のファンの言葉に少しだけ傷ついた
そんなの自分が1番よくわかってるし
自分が1番よくわかってる……??
そもそもなんで傷ついてるんだろう?
あ……わたし
わたし湊くんの、ことが好きなんだ
でも、里奈の方が前から湊くんのことが好きだからこの気持ちはフェイドアウトさせるしかない
今自覚したばかりだからまだ傷が浅いからね
そう捨てゼリフを吐いて逃げていった
この人は美化委員の委員長で3年生
真面目でいつも一緒懸命に花壇に水やりをしたり草抜きをしてる
ちなみにわたしは真面目だけが取り柄なので副委員長というポジション
その人っていうのがわたし…と
やっぱ委員長は委員長だけあってしっかり者だ!
委員長と別れ校舎裏に帰る途中
里奈にまた秘密が増えちゃったなぁ
そんなことを思っていた
その週の金曜日の最後の授業は全校集会
いつもの金曜日の最後の授業は政経で眠くなるからラッキー!!
あ、いた!!
こっちに背中向けてるけど多分あれは湊くんだ!!
こっち向いた!!やっぱり!!
まあ、案の定といいますか、なんというか
2年のイケメンたちはやっぱり華がありますね
3年生や1年生はこういう時にしか会えないので全校集会なのに気合が入りまくってる
わたしすごい人と同居してるんだなぁと改めて思った
はぁぁぁぁ。。。
やっと全校集会終わった!!
あとは掃除して帰るだけだ!!
やっと1週間終わった!!!
なんか色々あって濃い1週間だったなぁ
湊くんは今日も部活あるっていってたし
買い出しには昨日行ったし……
まずい。。。。
同居してるのバレる、、、
普段わたしの家で遊ぶからここで断ると変だし。。。
神妙な面持ちでこちらを見る里奈
湊くん部活で遅いしもし帰って早く終わっても連絡してちょっと寄り道して帰ってもらおう、
そうしてわたしたちは家へ向かった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。