あなた「じゃ、私こっちだから」
(マサキ)「あーそうだね、また明日」
あなた「また明日ね、バイバイ」
アイツが角曲がって歩いて行く背中見てたら急に寂しくなって。なんだこの変な感覚、
って思うのと同時か遅いか、分からないけど気づいたら名前を呼んでた。
あなた「ん?どしたのー?」
声に気付いたアイツがこっちへ駆け寄ってきてくれた。
(マサキ)「あ、いや…明日からも一緒に帰っていいよな?」
あなた「ふふ、良いけどどうしたの?笑」
(マサキ)「いや、言い忘れたなって思っただけ」
あなた「カワイイなー、もう大丈夫?」
(マサキ)「ああ、引き止めてごめんな。」
あなた「大丈夫だよー、また明日ね!」
そう言うと走って帰って行った。俺何がしたかったんだろう。LINEすりゃ良いのに。
不思議な感覚に自分でもよくわからなくなったまま家へ帰った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!