あなた「何で…いってくれなかったの…?」
(母)「言うタイミングがなかったの。あなたはすごく素直で純粋な良い子だから、傷つけるのが怖かったのよ…ごめんね…」
あなた「私もう高三だよ…?十分大人だよ?」
(母)「ごめんね、ほんとに…いつか言わなきゃって思ってたんだけど…」
そう泣きながら話すお母さんを見てもうそれ以上責められなくなって自分の部屋に閉じこもった。
ショックだった。ほんとのお母さんじゃないなんて言われたってよくわからないし。
何よりも、お母さんが私に隠し事してたってことが悲しい。
ウソはついちゃダメよって、ウソつきには厳しかったお母さんだからこそ、お母さんは絶対に何も隠し事がないって思ってた。
どうせなら知らない方が良かったの…?
もう、涙が止まらなかった。育てられなくなった?施設…?私一回捨てられたの…?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!