(ユイ)「おはよー、大丈夫なの?」
あなた「うん…」
(ユイ)「顔色悪いよ…、ほんとに?」
あなた「大丈夫〜、」
(ユイ)「無理しないでよ?辛かったらすぐ言ってね。」
あなた「ありがと…」
想像以上に心も体も疲れていた。一日誰とも話さずに過ごした。お昼の時、急に吐き気がして保健室へ行った。
暫くベッドで横になって休んでたら、桜井先生が来てくれた。
(先生)「あなたさん大丈夫ですか…?」
あなた「あ、桜井先生。大丈夫です…」
(先生)「何か、困ってることがあったら、先生で良ければ聞きますよ。溜め込むのはよくないからね。」
あなた「…」
(先生)「あ、話せそうだったら、で良いよ。今はちょっと無理そうかな?」
あなた「はい…」
(先生)「いつでも、おいで。話聞くから。」
あなた「ありがとうございます…」
優しくされて、涙が溢れてきた。頭の上に乗っけてくれた手があったかかった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。