その日は家帰ってもずっとぼーっとしてて。お母さんに心配されたくらい。
ずっと先生のことを考えてた。先生の温もりを思い出しては胸がキュンってして。
恋、か。でもユイの言う通りなのかもしれないなぁ。最近気づいたらずっと先生のこと考えてる。
最近よく授業中に先生に直接指導してもらうことも多くて、凄くドキドキする。
カッコよかったなぁ…あの笑った顔すごい爽やかで好きだった。やっぱり誰かに…
…あー!マサキ…?
そう、マサキだ!マサキのあの笑顔に似てる。クシャって笑うあの感じ。
なんか凄いすっきりした、ずっとわからなかったんだよね。
たまに感じてた、なんかこの動作見たことあるかもって。
マサキか〜、やっぱカッコ良いひとは似るのかな?(笑)
なんかニヤニヤしてる、わたし。
ふと携帯を開くと大量の通知。もちろん相手は…
『今日どうだった?!?!早く聞きたさすぎてもうわたしもドキドキしてるんだからね!』
そう、ユイ。
全くもう…後数時間すりゃ会うでしょーが。明日話すって送って今日は布団に入ることにした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。