次の日の朝、ユイは予想通りいつもよりも早く迎えに来た。
(ユイ)「おはよー!早く聞かせて!私あんたのせいで昨日の夜ちゃんと寝れなかったんだからねー!」
あなた「はいはい、なんで寝てないのにそんな元気なのよ…」
(ユイ)「ちゃんと話せたの?」
あなた「うん、全部話せたよ、けどやっぱり泣いちゃった」
(ユイ)「なら良かったじゃん、そりゃーそうよ。先生も正直な気持ち聞きたかったんじゃない?」
あなた「うん、なんかそんな感じの事言ってたかも」
(ユイ)「話したことについてはなんか言ってたの?」
あなた「ううん、特に何も言ってなかったけど、ずっと話聞いて慰めてくれてた」
(ユイ)「いやーイケメン!惚れちゃうわ〜」
あなた「うん、優しかったしなんかカッコよく見えたかも」
(ユイ)「お!珍しいじゃん!やっぱり惚れちゃった感じ〜??」
あなた「うーん…でも頭撫でてくれたり背中さすってくれたりした時は何ていうか、キュンってしたかなぁ」
(ユイ)「そ、そんなことされたの?!やば!惚れちゃうわ、そりゃ!」
あなた「声大きいって…」
(ユイ)「ごめんごめん、マジか〜一番教師との恋愛と遠そうなあんたが遂に完全に恋しちゃったかー」
あなた「うん、好きになっちゃったかも」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!