玲央side-----------------------------------------
俺はなんてことしたんだろう。
急にキスとか...まじ俺バカ!!
吉岡大丈夫かな?
---------「 あなた 」とのメール---------
吉岡は許してくれたみたいだからよかった。
あいつは覚えていないかもしれないけど、小学校の頃、俺は気弱くて公園に行ってもなかなか遊べなかった。
でも、その時、公園で吉岡が俺に声掛けてくれて、遊べなかった俺に絵を地面に描いて披露してくれた。
友だちがいなかった俺はすごく嬉しかった。
その日から約束して、毎週俺は公園に行って、吉岡とお話したり、絵かいていたりたくさんのことをした。
徐々に気になって、小学3年の時に好きだと思った。
しかし、俺は引っ越すことになり、会えなくなってしまった。
高校生になって、平凡な毎日を過ごそうと思ったら、隣が吉岡だった!
俺の片思いはまだ終わっていないと気づき、調子に乗っちゃって、キスをしてしまった!
いつか絶対に思い出してやる!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。