ホームへ戻るべく街を歩いていると、ユナからメッセージが届いた。
メッセージを見て慌てて駆け出す。
このゲーム、ソードアート・オンラインは、ゲーム内でのHPがゼロになったとき、
現実の身体も死に至るデスゲームだ。
その上迷宮区の内部からだとメッセージは送信出来ないため、
ユナは一度脱出していることになる。
私は、地面を蹴る足に力を込め、敏捷力パラメータ全開でダッシュした。
やっとの思いでホームのドアを開けたとき、武装したユージオがあなたを待っていた。
右手を振ってメニューを開くと、装備フィギュアをいじる。
すると今まで着ていた茶色のワンピースから、黒と青を基調とした戦闘用装備に一瞬で切り替わる。
ふたたびドアを開けると、転移門広場へ向かって駆け出した。
転移門前に到着。
ユージオが目的地の名前を指定する。
青いエフェクトフラッシュに包まれた視界がクリアになると、そこはもう違う街並みだった。
緑や水辺が多いこの町は、この層の攻略の際に少しだけ滞在した時がある。
赤い屋根の建物が並ぶノルフレトの街並みを駆け抜け、迷宮区へと急いだ。
目的のその場へ向かうと、「チャント」スキルの効果でバフをかけるため距離を取って歌っていたユナと目が合った。
そしてこちらを視認するやいなや歌いながら駆け寄ってくるという器用な行動を見せてくる。
膠着状態の戦闘にとりあえず加勢することにして、腰の細剣を音高く抜剣する。
ユージオは歌い続けるユナのそばに立ち、同じように抜き身の長剣を構えている。
戦闘開始。
脳内の思考を切り替え、愛剣を構えた。
すっ、と右手に握る細剣を後ろに引く。
上位細剣技の一つ、<フラッシング・ペネトレイター>の予備動作だ。
そのモーションが認識され、システムアシストの加速と、セルリアン・ブルーのライトエフェクトが発生。
そのままモンスターへ向かって突進していった。
あなたたちの援護により、無事に戦闘は終了し、閉じ込められていた少女も無事に救出された。
それからしばらくの間ノルフレトを散策し、戻ってきたのが午後八時。
あなた、ユナ、ユージオの三人でホームへ帰還した。
ユナの言う通り、ユージオの作る料理はどれもおいしい。
どうやら料理スキルの熟練度は800を超えているらしい。
料理が出来上がるまで、ユナとたわいもない話をしたり、一緒に歌を歌ったりしていると、思いがけずすぐに出来上がったらしく、
ユージオが笑顔で湯気の立つシチュー入り鍋を抱えてテーブルまで運びはじめた。
それから少しして、大皿に均等に盛り付けられていたはずのシチューは、もうすでに空っぽになってしまっていた。
あとがきコーナー🌠
おはこんばんちわ❗(*≧∀≦*)Belleですよ😃
また名前が変わりました……
それには理由がありまして……
このact_saoで、登場キャラにユウキちゃんが登場します。
その際名前をローマ字表記する可能性があるため、分かりにくくなるかも知れないからです。
どうかご理解をお願い致します!
余談ですが……
ユージオ君女子力はんぱないですね🎵
そしてユナちゃんと主人公、仲良しだなー😃
今後もばしばし執筆していきますよー❗
いいね&コメント待ってますよ✨
saoファンの方、コメントでお話ししましょう!
Belleでした😉
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!