第6話

♡6♡
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2017/11/08 11:10
あなた

ぁの……ありがとう……ございました

少しの沈黙ができた。

色素の薄い瞳に吸い込まれそうになる。
??
??
…………べつに
それだけだった。

男の子は去っていった。

しばらくしたのち、私はつぶやいた。
あなた

あ……名前きいとけばよかった





ーー

ーーー




翌日、学校は土曜日で休みだったので、図書館へ行った。


読書が趣味の私は、頻繁に足を運ぶ。



高校2年になるけど、相変わらず本が好きだ。

読んでる時間は嫌なことを忘れられる。

それに、本を読むことで、自分の知らない世界を知ることができる。

たくさんの知識が詰まった図書館が私にとって、落ち着ける場所だった。

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