第13話

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2017/11/11 00:58
そこでハッとして、バッグを見た。

ファミリーレストランの制服をいつも適当にバッグへ押し込んで帰る。

小さなバッグからはみ出すのはいつものことだった。

名札も昨日は見えていたのだろう。
あなた

(私ってほんとずぼらなんだよね……)

恥ずかしくなって、はみ出した制服をぎゅうと押し込んだ。

それから、笑ってみせる。
あなた

な、なるほどですね

??
??
うん。だから、別にストーカーしたわけじゃないから安心して
あなた

ストーカーって……

引きつり笑いを浮かべる私に微笑む。

やっぱり綺麗な顔だ。

そう思うと心拍が上がっていく。

緊張しているせいだろう。
??
??
あ、俺の名前は、翔也。よろしくね
あなた

……あ、よ、よろしくお願いします

翔也くん。

いい名前だなと思った。
翔也
翔也
あのさ

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