私には嫌いなものがたくさんある。
特に教師とか大嫌い。
私が生徒会だからって
何でも期待してくる教師が大嫌い。
あなたなら出来る、
あなたなら完璧にやってくれる ?
私だって、人間だっつーの!
そんな事をブツブツ言いながら
私は屋上へ続く階段を登っていった。
本当は立入禁止で鍵がかかって生徒は入れないけど
見回りのために鍵を持たせてもらっている。
こういう時には使える((
ここが学校で寛げる唯一の場所。
ドアを開けると、いつも通りの空。
この空を見てると叫びたくなっちゃう。
こ、ここは生徒は入れないはず、、!
なんで声がするの!?
屋上をぐるぐる見回すけど、
誰も見当たらない。
すると、階段の裏から煙草を吸いながら出てくる
ジョングク先生の姿が見えた。
ッチ と舌打ちすると
腕を引っ張られ、
無理矢理キスをすると、
そのキスにはまだ苦い煙草の匂いが残ってて
苦いような甘いようなオトナな味がした。
キスをされ、私は反射的に
先生の頬を叩いてしまった。
図星過ぎて何も言い返せず、
ただ立っていると
少しずつ、さっき何をされたのか
頭が追い付いてきて、
怒りが沸々と沸いてくる。
ヘラヘラしやがって、コイツ、、、、
そう言い捨てて屋上を出ていった。
走って教室に戻ると
昼休みの終わり頃だからか皆5時間目の
準備をしていた。
私も準備を始めようとすると校内放送が流れ、
チョン ジョングクめ、、、、
皆の前で名指しで呼ばれて
私が行かないわけない。
本当にあいつ、、、、
そんな腹立たしい気持ちを抱え、
準備室へ向かった。
そう言いながら振り返る先生は
メガネをつけていて、
不覚にもドキッとしてしまった。
二人だけの ヒ・ミ・ツ♡
と、言って私の反応を伺ってる。
本当にムカつく、、、、
ニコッと笑うけどまたその笑顔が眩しい。
本当に顔だけはかっこいいと思う。
でも、、、生徒にキスしちゃうような
先生なんて有り得るの???
早くこの部屋から出たくて
ぶっきらぼうな返事をすると
出ていこうとするけど
強引に腕を掴まれて
そんなに嫌がられると傷つくんだけど
と、スネ顔で言われても、
心が動かない。全く()
でも、、、、どんな先生でも命令なら
断ることはできない。これが私の性、、
無邪気に喜ぶ先生は
ふと小学生を連想させるような感じ((
そんな先生をよそに私は準備室を出た。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!