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第1話

切愛 ~ 前編 ~
5,887
2017/11/08 14:47


私は好きになってはいけない人を


好きになってしまった。


絶対に、絶対に恋をしてはいけない人に


恋をしてしまった 。



ユンギ
ユンギ
こんな所に呼び出して…何?
あなた

せ、先輩
ずっと好きでしたっ

ユンギ
ユンギ
で、何?
俺に彼女いるの知ってるんだろ?
あなた

その、、、
セフレになってください、!

ユンギ
ユンギ
あ?
あなた

あの、えっと、、

ユンギ
ユンギ
面白ぇやつ。クスッ
いいよ、なってやるよ
あなた

、、、え?
ほ、本当ですか、!?

ユンギ
ユンギ
そんなに驚くか?笑
頼んできたのお前だろ?
あなた

え、あ、はい、、、

ユンギ
ユンギ
それで?
あなた

え、?

ユンギ
ユンギ
それで、いつヤんの?
あくまでもセフレだろ?
あなた

あ、はい、、、
先輩はいつ空いてますか?

ユンギ
ユンギ
俺は基本的いつでも。
あなた

じゃ、じゃあ、、、
明日、、、は、どうですか、、?

ユンギ
ユンギ
おう、連絡して


と言って先輩から紙が渡された。


090-52✕✕-✕✕✕✕


yooooon✕✕✕@giii.com


連絡先の書いてある紙だ。


私はそれを大切にしまった。






なぜ私がユンギ先輩を好きになったのか 。


それは本当に単純な理由だ。


" 顔がタイプ " だったからだ。


そんな軽い気持ちで好きになってしまった。


それからは自然と目で追うようになっていた。



廊下をすれ違うとき


校庭で遊んでいるとき


下駄箱で誰かを待っているとき



いつも先輩を見つめていた。


こんな軽い気持ちがいつしか、変わっていった。


先輩と付き合いたいとか、先輩に触れたい、とか。


でも、先輩の隣にいるのは私じゃない。


先輩の彼女さん。


私じゃ到底叶わないくらい美人で


人望が厚くて、何をやらせても完璧で。


手に届かないところに先輩はいるって、


恋したら辛くなるのは私って気づいてたけど


そんなので止められるほどこの恋心は


軽い気持ちじゃないってこと 。






そんなことを思いながら廊下を歩いていると


ユンギ先輩とすれ違った。


ユンギ先輩の隣には勿論彼女さんがいる。


羨ましそうに見ていたのに気づいたんだろう。


ユンギ先輩がこっちを見て ニヤッ と笑ったのが


見えた。


不意打ちなんて、、、、ずるい、、。


私は後ろめたさも感じながら


明日が楽しみになった。














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