第15話

クリスマスの奇跡 ~前編 ~
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2017/12/24 14:02
ホソク
ホソク
メリークリスマース!!!

ここはある病院の小児科用の病棟。


今日はクリスマスイブ ということもあり


俺はサンタの格好をして夜の巡回へ回った。


今、病棟には夜にも関わらず子どもたちの声が響く。

子供たち
子供たち
あぁ〜!
ホソクせんせー!
ホソク
ホソク
先生じゃないよ
ホソクサンタだぞ〜
子供たち
子供たち
うっそだぁ〜笑
ホソク
ホソク
ほらぁ〜、早く寝ない子には
プレゼントが来ないぞぉ〜?
子供たち
子供たち
はーい、
おやすみなさーい!
ホソク
ホソク
はーい、おやすみ〜


そうして 俺は子どもたちを寝かしつけると


明日のクリスマスパーティーの


用意を始めた。
看護婦サン
看護婦サン
おー、ホソク。
お疲れ様〜

すると、同僚兼 恋人のあなたが

やってきた。
ホソク
ホソク
おう。
あ、あなたも暇ならこれ、手伝って〜
看護婦サン
看護婦サン
おっけい
明日クリスマスパーティーなんだっけ?
ホソク
ホソク
そう、それの飾り付け
意外と大変なんだよ〜笑

他愛のない会話をしながら


黙々と作業を進めていった。


ふと思えば彼女とこんなにゆっくり話す


時間は本当に久々だ。


お互いが医療関係の仕事に


就いているということもあって


なかなか一緒の時間を過ごせていない。


一緒の家に住んでいるというのに


夜勤や緊急出勤とかあるから


なかなか一緒に寝ることもできない。


だから、、、、、


えっちも、2・3カ月出来ていない。


ま、まぁ、そんな事は今はどうでもいい。


実は明日のクリスマスに


俺は彼女にプロポーズをしようと思っている。


一応プロポーズ用の婚約指輪も買ってある。


付き合うようになってからはや五年。


もうお互いもいい年で、


そろそろ踏み切ってもいいかな


っていう頃合いに差し掛かってる。
看護婦サン
看護婦サン
、、、、、いっ、、、。


すると突然彼女がお腹を押さえだした。


ホソク
ホソク
どした?
看護婦サン
看護婦サン
あっ、、痛みがね、たまにあるの、、、
ホソク
ホソク
大丈夫?
看護婦サン
看護婦サン
なんでもないから、
さ、続けよ!


そして彼女は何事もなかったかのように


また黙々と作業を進めた。


俺もいつの間にかそのことを忘れてしまっていた。






そして翌日







子供たちは朝からハイテンションで


枕元に届いたプレゼントを開けている。


流石にゲーム機など、高価なものは


あげられないが、極力希望に添えるように


ポケットマネーでプレゼントを揃えた。


そうして、お昼に行うクリスマスパーティーのため


ナースステーション前の広い場所を飾り付け、


準備を始めた。


少し手が空いたのでポケットに指輪を押し込め


彼女を探しに行くけど


どこにも見当たらない。


ナースステーションの同僚に聞くと


腹痛を訴えて早退するそうだ。


俺はスタッフルームに向かった。


スタッフルームに向かう途中、


院内電話が鳴り、俺は小児病棟へ引き返した。


















その間に彼女が倒れているとも知らずに。





















NEXT 後編



















クリスマス特別企画のお話です😌

※後編は明日出します!

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