第16話

クリスマスの奇跡 ~ 後編 ~
2,090
2017/12/25 14:42




小児病棟へ戻ると、


パーティーの準備がされていて


俺が入るやいなやクラッカーの


破裂音が響いた。


子供たち
子供たち
メリークリスマス!!
ホソク
ホソク
え???
子供たち
子供たち
いつもありがとう!
看護師
看護師
実は、この子達が先生のためにって
サプライズで笑
子供たち
子供たち
へへへ笑
驚いたー?
ホソク
ホソク
うん、ありがとうね



慣れないからか少し照れくさくて


子供たち
子供たち
あ、先生、看護婦さんは、どこー?
一緒にお祝いしよーって言ったのに
ホソク
ホソク
あぁ、体調が悪くて、、、
看護師
看護師
先生、聞いてないんですか!?
ホソク
ホソク
え?何を?
看護師
看護師
あなたさん、院内で倒れて
一般病棟の502号室に今、、、、



聞いた瞬間、走り出していた。


倒れた?なんで?


考えているうちに繋がった。


そうだ、昨日の腹痛だ。


今思えば、「お腹が少し痛む」


って予兆があったのに。


もし、病気だったら?


手遅れだったら?


彼女の言葉を鵜呑みにしてスルーしてしまった。


こんなの、彼氏も、医師も失格だ。


俺は急いで一般病棟に向かい


病室のドアを開けた。


ホソク
ホソク
あなた!?
看護婦サン
看護婦サン
え、ホソク?ど、どうしたの?


近くにいた内科の先生に


ホソク
ホソク
あ、あの!
あなたに何があったんですか!?
先生
先生
あの、落ち着いt...
ホソク
ホソク
昨日、腹痛を訴えてたんですけど
俺が見過ごしちゃって
先生
先生
いや、だかr....
ホソク
ホソク
あなたになんかあったら俺....
看護婦サン
看護婦サン
あの、、、ね、?



ベッドの上で横になっていたあなたが


突然起き上がり、事情を説明し始めた。



看護婦サン
看護婦サン
じ、実はね、私....
ホソク
ホソク
う、うん....
看護婦サン
看護婦サン
に、妊娠してるの、
ホソク
ホソク
え、?ほ、本当に!?

今日、倒れたときに


腹部のエコー検査をしたところ


妊娠していることが分かったらしい。


事情を聞いて、少しホッとした。

先生
先生
もう少し、安静にしておいてね
看護婦サン
看護婦サン
はい、ありがとうございます



病室から先生が出ていくと、


あなたがぽろぽろと泣き出した。


ホソク
ホソク
どうした、?
看護婦サン
看護婦サン
あ、あのさ、赤ちゃんいるって、分かって、
ホソクは嬉しかった、?
ホソク
ホソク
もちろんだよ、嬉しいよ?
看護婦サン
看護婦サン
よかった、、、、泣
赤ちゃんなんてどうするのとか、
言われないかなって心配だったの、
ホソク
ホソク
大丈夫、そんなこと思ってないよ。
.....あのさ、今出すタイミングなのか
分かんないんだけどさ、



そう言って俺はポケットから


箱を取り出した。


ホソク
ホソク
俺と....結婚してもらえませんか?
看護婦サン
看護婦サン
え、、、嘘、、、
ホソク
ホソク
嘘じゃないよ、笑
....答えは?
看護婦サン
看護婦サン
も、もちろん、!泣


そういうと彼女は顔を埋めるように


抱きついてきた。


外を見ると雪がしんしんと降っていた。


看護婦サン
看護婦サン
わぁぁ、雪だ...
ホソク
ホソク
来年は....三人だな笑
看護婦サン
看護婦サン
そうだね笑



そうしてまた抱き合い、


ぎゅっと幸せを噛み締めあった。


































Merry Christmas 🎄✨































fin....

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