とある日のこと。
ゆんぎと彼女ちゃんはホソクさんの開店祝いの
パーティーのために、出かける準備をしていました。
シャワーを浴びながら、鏡を見つめて
ため息をもらす彼女ちゃん。
実は彼女ちゃんは鏡で見る自分の姿がとても嫌い。
この事はゆんぎさんにも言っていない秘密。
見た目も普通以上に可愛くて
十分なくらいに細いのに
なぜか自分に自信がもてない。
昔に可愛すぎて女の子たちから
イジメられてた...という過去もあるんだけど...
だからなのか、洋服には気を使わず
メイクとか髪の毛とかも壊滅的なくらい
何も知らなかったし、何も出来なかった。
いつも通りに準備を終わらせたけど
やっぱりいまいち。
ゆんぎのいるリビングに出ると
いつもなら優しく手直ししてくれるゆんぎさん。
でも今日はなぜかイライラしてて
そういって気不味くなったゆんぎさんは
逃げるようにホソクさんのお店へ。
かくかくしかじかで.....
と、ホソクさんにひと通りの説明を
終えたゆんぎさん。
ホソクさんのお店を出て
トボトボと一人で帰るゆんぎさん。
どうやって彼女ちゃんに謝ろうか....
そんな事を考えて歩いていると
もう目の前にはマンション。
声をかけるけど起きていない様子。
そりゃそうだ、時計の針はもう2時を回ってる。
寝室を開けるとすやすやと眠る彼女ちゃん。
近くによって頭を撫でようとするけど
目の周りにはうっすらと涙のあとが。
するとこんな遅くにユンギさんの携帯に着信が
実は1ヶ月くらいの間、海外へ
子会社の視察なども含めた長期出張の予定だった。
まだ明け方とも呼べない時間帯。
静かに準備を進めていると
もう時刻は8:30
乱雑に並んだ文字。
" これから一ヶ月
東アジアの方に
長期出張にでます。
待っていてください。
あと....昨日はごめん。
また、連絡する。
ユンギ "
バタン!!
という大きな扉の音で起きた彼女ちゃん。
眠たい目をこすりながらリビングに出ると
テーブルの上には置き書きが。
そのメモを見てうるうると涙をためる彼女ちゃん。
そんなとき、ピコンと通知音が鳴って
このままじゃ捨てられるんじゃないかって
心配になっちゃった彼女ちゃん。
なにか決意を決めた彼女ちゃん。
これからどうなっていくのやら......
NEXT 後編
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。