第32話

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2017/12/10 08:29
病室の外、廊下に居ったら









照史くんも来た










桐「あ、望平気か?」










望「おん、大丈夫やで、」










しばらくして、病室から淳太くん達が出てきた










神「淳太くんっ、」










淳太くんは、何も言わずに頭を下げた










淳太くんに続いて、看護師さん達も










中「ごめん、助けられへんかった、」










桐「、、、そっか、、」










小「グスッ、うあぁぁぁっ!!(泣)」










神「あなたっ、(泣)」










中「ほんまに、ごめんっ、」










淳太くんは泣いていた










藤「あなたは?」










中「会ったげてや、」










病院に入ると、










あなたが寝ていた










顔に白い布をかけられて










それは、










あなたがもう居らんって言う動かぬ証拠、










小「あなたっ、あなたっ!!ゲホッゲホッ、ハァ、ハァ、」










望の症状が出始めてる、










神「望、落ち着き、」










小「神ちゃんは悲しくないん!?

あなたもう居らんねん!!ゲホッ」










神「そんなん、俺やって、悲しいて!(泣)」










桐「2人とも、それ以上怒鳴ったら危ないで」










照史くんは2人を静かに制した










藤「あなた、」










あなたの、細く白い手を握っても、










もう温かさはあまり伝わって来おへん










冷たく、元々白かったのに










さらに白くなった手を握ったせいか、










藤「ふっ、うぅっ、あなたっ、」










嗚咽にも似た声が出てきた










中「、、、グスッ(泣)」










小「あなたっ!」










神「のんちゃん、!」










望はあなたの体を激しく揺らした










神ちゃんは、そんな望を泣きながら抑えていた










窓の外には雪が降っていた










クリスマスイブが、










涙で染まった




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