次の日、目を覚ますと隣に寝ていたはずの彼女はいなかった。
一応、家中を探して見たけど、やっぱり彼女はどこにもいなくて、テーブルの上に一枚の手紙と、
昨日彼女にはめた指輪が置いてあった。
彼女の字で書かれた手紙にはこう書いてあった。
大ちゃんへ
まず1番にありがとう。たった1日でいろんなものをもらいました。とてもうれしかったです。
プロポーズもすごくうれしかったよ。私があの日、無事に帰ってきてたら今ごろ結婚してたんだろうね。そう思うとちょっと寂しいな。でも、仕方ないもんね。私の不注意で事故を起こしちゃったんだから…。だから、大ちゃんが変に気負う必要はないよ。大ちゃん、私よりいい人見つけて新しい恋するんだよ? いつまでも過去ひきずってちゃダメだからね!たった1日だったけど、とっても幸せでした。映画みたいなハッピーエンドではないけど、私たちにはこれもハッピーエンドだよね?(笑)
ありがとう。大ちゃん、バイバイ👋
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。