第2話

🐰ライバル
512
2017/11/11 16:34
ある日のことだった

私は部活に行こうと廊下を歩いていた

するととんでもない光景を目の当たりにした。
そこにいたのは

玻琉先輩と一人の先輩


その先輩は可愛くてスタイルも良くて私なんかより完璧だった

二人っきりでいるところを見ていられなかった
楽しそうに話してて

二人の世界って感じがした。



辛かった。


今すぐ玻琉先輩の元へ行きたい

なんて気持ちはなかった。



今行っても何も起こらないから

イメージが下がるだけだから
私は静かにそこを通り過ぎ、走って体育館へ向かった
更衣室で着替えている時のこと

私は聞いてしまった
ほかの先輩が

「澪亜って、玻琉の事好きらしいよ〜」

「まぁ澪亜かわいいし玻琉彼女いないからおっけーもらえそうだよねー」
と言っているところ。
「玻琉彼女いないから」

という言葉が一番グサッときた

そりゃ、だれにも言ってない関係だから知らなくても当たり前だけど。

心の中では辛かった
私は溢れてくる涙をぬぐい、更衣室から出た
もう今日は玻琉先輩と話したくなかった

話すたび澪亜先輩のことを思い出して涙が出てしまいそうで。
私は部活の準備を一人で始めた
すると何事も無かったかのように玻琉先輩がやって来る


私は玻琉先輩を避けるような素振りをしてしまった

こんなこと本当はしたくなかった。

だって大好きなんだもの
私はその日の部活を先生以外と話さなかった

帰る時も一人で静かに誰にもバレないように帰った

だから今日は玻琉先輩とは一緒に帰らなかった。
私は帰ってただひたすら泣いた

自分が嫉妬してるだけなのに

ライバルが出てきて不安なだけなのに

そもそも不安になるのがおかしいんだ

玻琉先輩を信じられていないんだ

自分が嫌になった
もう何も考えずにひとまず楽になりたかった。

今日はもう寝よう。

そう思い私はお風呂、ご飯、明日の用意を済ませ、スマホもチェックせずに寝た

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