手を繋ぎながら学校に行き、、
【〇〇〜!!】
〈きぁ!彼氏さん?!〉
私は丸の方を見た。
丸はニコッと笑った、行ってきなと言ってるように…。
私はみんなの所に走った。
「やっほー♪」
【やっと見れた、〇〇の彼!めっちゃカッコイイじゃん!】
〈いい人見つけたね♪〉
「まーね♪」
【あーこんな所で話してちゃダメだよ、行ってきな!】
「あ、ごめんね、またあとで!」
私は丸のところに戻り、
「ごめん、」
『もう、ええんか?』
「うん、大丈夫!ありがとう!」
再びまた手を繋ぎ、私達は教室へ向かった。
こんな生活がなんだかんだ1週間は続いた。
私達は帰りもある程度の距離を手を繋ぎながら帰った。すると、丸が、
『なぁ、今度さ一緒に水族館行かへん?』
「え、、、」
『ダメ?』
「ううん、ダメじゃない、むしろ行きたいかも。」
『ふふ、やっぱりな、お前、友達に言われたやろ?デートの事とか色々、』
「え、なんでそれ知ってるの?」
『秘密〜、、てか、もっと素直になればええのに、、強気で話してるのバレバレやで?これからもっと俺の事教えたるわ、楽しみにしててや笑』
「う、う、うるさ、
私がうるさいと言おうとした時、その言葉を消すように真面目なトーンで、
『あ、あと、これからオレの事、丸やなくて、隆平って呼んでや?』
「今から呼び方変えるの?」
『その方がええやろ?違和感とか合ったらすぐバレるで?』
「わ、わかったよ、り、隆平…、」
『ええな、その呼び方♪めっちゃ嬉しいわ♪』
丸は下を向きながら少し微笑んだ。
そして、水族館の行く日が来た。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!