私は急いで駆け寄り、
「え?丸!?大丈夫?」
『ゲホゲホっ、、あ、〇〇、ごめんな、』
"お、彼女?、こいつに言っといて、きちんとぶつかったら謝れってな、、"
と言いい、その人は去っていった。
「ねぇ、丸!丸!大丈夫?」
私は丸を支えながらも近くの椅子に座らせた。
「ねぇ、何してるの、大丈夫?ほんと、、」
『んっ、大丈夫やって、まぁちょっと痛いけどな、、それより、〇〇、、丸!!!って、隆平って呼べゆーたやろ?笑』
「そんな、そんな事、今そんなこと言ってる場合じゃないよ、、ほんと、心配したんだから!!」
私は少し涙目になっていた。
『なんで泣いてんねん、、ほんまお前は可愛いんやから…』
といって、そっと抱きしてめくれた、丸。
そして、、
『ありがとうな、心配してくれて、、大丈夫やから、、』
と言ってくれた。
楽しかったはずの水族館…、、でも、なんか気持ちを確かめる事が出来たのかもしれない…、そう思う1日だった。
『〇〇!これ!』
丸が、あ、えっと、隆平が渡してきたのは、ペンギンのキーホルダーだった。
「かわいい♡」
『俺とお揃いや♪』
「お揃い!?」
『あ、嫌やった?』
「ううん、嬉しい♪ありがとう!」
そう、お互いわかってた。
私達の距離はだいぶ縮まってきたということが…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。