第10話

久しぶりの2人きりの下校。
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2017/11/12 07:05
そして、次の日。

『〇〇、、い、行こか。』

「うん、」

私達はきまずかった。
何でこんなことになったのか、前まであんなに仲良かったのに…、ただ、今は丸に気持ちを伝える事だけを考えていた。

何も話さず帰る私達、、その沈黙を破ったのは丸だった。

『こ、こうやって帰るの久しぶりやな、』

「そうだね、、」

全然会話が続かなかった。
なんて言えばいいのか、どうしたらいいのか、

すると、

『あん時はごめんな、ちょっと頭おかしかったわ、俺。』

「あ、いや、私こそごめん。」

『俺な、あれからずっと考えてん、、でもな、やっぱり俺、お前のこと好きや、あかんかったわ、、忘れられへんかった。』

丸は語り始めた。

『モドキでもなんでもお前と近くに入れたら、あなたって思うだけでドキドキしとった、めっちゃ楽しかった、あの時間、、一緒にいた時間。もう終わりって分かって、、むしゃくしゃして、手出してしまった。』

丸は私の方を向いて、

『ホンマにごめん。』

頭を下げた。

「ちょっと頭上げて、そんな、悪いことしたのは私…。」

そして、伝える時が来た。

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