私は高校2年生、吹奏楽部所属の千坂あなた。
失恋しました💔
高校2年生になって隣の席になったのは剣道部の男の子。私はけんちゃんと呼んでいまして。
あー、なんかかっこいいなぁと気になり始めた私はたくさん話しかけました。
私「好きな人いるの?」
けんちゃん「うん、いる」
私「え、誰!?」
けんちゃん「好きな人っていうか…彼女」
ごおぉぉぉぉん
頭の中で終了の鐘がなりました。。
彼女いたんだ…いやでも別に気になってただけだし〜…
でも…ヘコむよもおおお…
私「そ、そうなんだー。いいね!」
そこで会話は終了。
その時は、くっそー、リア充なんて爆ぜてしまえ!なんて思っていたのだけれど。
私「けんちゃーん、そこのドア閉めてさむいー」
なんて寒くもないのに私は話しかけます。私は不機嫌だったのかな?ごめんねけんちゃん…
ドアのそばには他のクラスの男子3人とけんちゃん。
私「早くしめなさい!」
ほっぺをぷくーっとふくらませてちょっと怒りながら言うと、3人のうち1人の男子が言いました。
「お母さんみたいだな」
笑いながらいうその男の子は、私の友達の宿敵。
「いっぱい蹴ってくるんだよー?」
「酷くない?!」
2人の声がきこえてくるようです。
まぁ、一応その人のことは知っていました。
「お母さんじゃないし!」
怒る私にあはははと笑いながら男の子は謝ります。
許してなんかやりません。ふーんだ。
しかもけんちゃんに彼女いてへこんでるし。ちょっとの八つ当たりは許してください。ごめんねけんちゃん…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。