俺、すずと付き合ってるのに…
俺の傍にいた幼馴染は俺の前からいなくなる。
大丈夫なはずだった。
自分から離れても絶対大丈夫だって思った。
それなのに…
あなたのことが頭から離れなくなっていた。
近くにいないとダメ。
いつも傍にいたから気づかなかった。
でも…今じゃ俺…
あなたの近くにいることもできない。
あなたには…
宏光という彼氏ができたから…
宏光は俺の友達。
宏光にもあなたにも悪い。
あなた。
あなたは、俺のことを好きだと思ったことはあるのか…?
それとも、ずっとただの幼馴染だった?
宏光のこと、本当に好き?
友達としてじゃなくて…
あなた。
もう1度、ちゃんと話をさせてほしい…。
後悔。
ありすぎてどれから手つけていいのかわかんねーよ…
すず…ごめん。
すずへの気持ちは『好き』とかそういうのじゃなかった…
最低。
俺は人間のクズだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!