「ぁ…や、なんでッ…」
快感を生み出していた彼の手は、突然離れていった。
「だから、自分でしていいよ…って」
中途半端に弄られたせいで、思考が上手く回らない。
今はとにかく、溜まりに溜まった熱を発散したくて仕方が無いのだ。
「…もう出来るよな?」
甘い囁きに逆らうことはできず、私は恐る恐る快楽の源に手を伸ばした。
「ッ…ぁ、ん…はぁ…」
彼の言う通り、下着は既に濡れていた。
見られているのもあり、軽く擦るだけで とろりとした蜜が溢れ出るのを感じる。何だかそれがひどく恥ずかしくて目を伏せた。
「…可愛いな」
男の小さな呟きは、私には聞こえなかった。
何を言ったのか尋ねようとも思ったが、自らの手によって与えられる刺激に、そんな思いは消えていく。
額を侑介の肩に乗せ、私は快楽に溺れた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。