第4話

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2018/01/04 09:21
「ごほっ、げほっ」


体調を崩してしまった。


今日は学校を休もうかと思ったけれど、
実行委員の集まりがあるため、休めなかった。


「おはよーあなた……って、どうしたの?」


「あ、優希…ごほっ」


「体調悪い?」


「ちょっとだけだよ……(笑)」


「もう、無理しないようにね!」


「はーい」


火曜日は国語がない。


特に何も無いまま6時間の授業を終えた。


「あなた?大丈夫??」


「んー、まあね(笑)」


「帰ったらしっかり寝なよ!実行委員がんばれ!」


「ありがとー!」


優希に元気をもらって、少しやる気が出た。


ふらふらと集合場所の学習室へ向かう。


「げほげほっ!」


どうしよう。


咳が止まらない。


行かなきゃ、進まなきゃ、って。


思ってるのに足が動かない。


「うっ……」


視界がぼやけて、世界が大きく揺れたように見えた。


あ、違う。


世界が揺れたんじゃなくて、私が倒れたんだ。


ぼやけた視界は、真っ暗になった。

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