そのあとは、特になにもなく
HRが始まった。
周りはやっぱり知らない子ばっかりで
まじでやばい。
でた。自己紹介。
学校の嫌いな行事のひとつ。
ここで失敗したら どうしよう。やばいかな?
とか
昔から何度も考えてる
今になって 自分の人見知りをうらんだ。
みんなの視線がいたい。
もう笑ってるやつもいるし!
クスクスと笑いが起きた。
あーもう終わりたい。
どうせみんなすぐ忘れるでしょ!
そんなことばっか 考えてるからか
目の前の段差に気づかなかった。
転んでしまった。
同時に どっ と笑いが起きた。
やっと席に座れた。
もういっそ今日のことが夢だったらいいのに
そう言って クスクス笑った。
何人かがキャーキャー言ってた。
机を少し遠ざけた。
はあ。
ほんと今日は最悪な日だ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。