第5話

22
2017/11/12 06:14
雪乃
でもさ、きっと真祐なら
陽太と仲良くなれると思うよ
あなた

はーなにそれw
男子なんて必要ないよ

雪乃
そんなこと言っちゃってw
ニヤニヤする雪乃の頬を
指先で軽く弾く。
雪乃
いてて…
大げさに痛がる雪乃に笑っているとあっという間に教室についた。
あなた

おはよーございまあす

中学では教室に入る時には、
大きな声で挨拶しろといわれ、
それを毎日守っていた私。
3年間で身についた癖は
簡単には治らないわけで。
きっと、今中に居る人達は挨拶なんてしなかったんだろう。

じゃなきゃ、
こんなに静まり返るわけがない。
私はどんどん赤く染まる頬を抑えながら軽く1礼し、さっき通り過ぎたトイレに駆け込もうとした。

が、逃げようとした意志とは逆に
’’誰か’’に手を掴まれた。

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