第4話

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535
2017/11/14 10:11
昼休みになり、俺は菜奈のクラスに向かった。
菜奈は特進コース。俺はスポーツコース。
だからクラスは違うんだけど、
昼休みには必ず俺から菜奈に話しかけにいく。
ジヨン
あれ?菜奈、もう昼飯食ったのか?
いつもなら友達と弁当を食べている菜奈。
なのに今日は食べていなかった。
菜奈
うん。
今日はあんまお腹空いてないんだ
ジヨン
そっか…
菜奈
ジヨンは次、体育でしょ??
もうそろそろ着替えに行った方がいいんじゃない?
ジヨン
あぁ。今日は休む
菜奈
なんでー?
体育好きでしょー
ジヨン
菜奈と喋りたいから
菜奈
いつも喋ってるじゃんー!
サボりはダメだよ!!
こんなストレートに言っても伝わらない俺の想い。
付き合っているのに、
まるでただの友達みたいだ。
もう少しで付き合って2年にもなるというのに
ちっとも変わらない俺たちの関係。
普通のカップルならキスしたり…
それ以上の関係になっているだろう。
けど俺たちにはそんなことはない。
キスなんてしたことがない。
もちろんそれ以上のことも。
俺はしたいんだけど、多分、
菜奈を怖がらせてしまうから…

菜奈を傷つけることが怖い俺は菜奈に手を出すことなんてできないんだ……

今までの彼女には簡単にできていたのにね。

菜奈に出会ってから俺は随分変わったと思う。
だいぶ真面目になったし、女遊びなんてしなくなった。

これが本気の恋…。
そう菜奈が教えてくれたんだ。

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