第6話

story
460
2017/11/18 12:03
今日も結局やる気が出ず、半日くらい寝て、
また菜奈と帰ることにした。
内申とか周りは考えてたりするかもしれないけど、
俺にはそんなんどうだっていい。
多分、授業出席なくても提出物とかで点数取れるだろうし、部活やってるわけだし。
まずそういう心配は俺にはない。
ジヨン
菜奈、帰るぞー
菜奈
あ、ジヨン。
ごめん、あのね今日はその…友達と遊ぶから、
先帰ってて??
ジヨン
…そうなん?…わかった
珍しいな。菜奈は友達が多いわけでもなく、
菜奈からはあまり友達と遊ぶ約束をした、とかいう話を今まで聞いたことがなかった。
別におかしなことじゃないんだけど
妙に不信に思えてくる。
まぁ遊びの約束をするような友達が菜奈にもできたのかな。
俺は渋々友達のTOPと帰った。
TOP
なにーとうとう菜奈ちゃんにフラれたかー??
ジヨン
…縁起でもないこと言うなよな…
しかもそんな真面目顔で…
TOP
いやー(笑)
菜奈ちゃん、最近体育とか休んでるの見かけるけど
どうかしたのかー?
ジヨン
あぁ。アイツ、元々体弱いから休むこと多いんだよ
学校でよく聞かれる話だ。しかも男子に。
やけに気に入らない。
いくらあまり妬かない俺でもこういうの多いと妬いてしまう。
やっぱり菜奈はモテるから心配になってしまうっていうのが俺の本心だったりする。
TOP
そうなのか??
あ。あと、菜奈ちゃん
ジヨン
TOP
ジヨン
何?
そんな変な長い間を置かれてしまうと何かあったのかと思う
TOP
ふっ、クールガイなジヨンくんも大好きな菜奈ちゃんの話を聞くと表情崩れるんだなぁ~~♪(笑)
ジヨン
う、うるさいっ!!
で、菜奈が何!?
TOPにいじられて少し恥ずかしくなり、徐々に体が熱くなっていくのがわかる。多分今、俺の顔真っ赤だ。
慣れないな。
菜奈のことでいじられるのは。
こんなんで俺をいじってくるのはTOPくらいしかいないけど。
TOP
何でもないよですよ(笑)
ジヨン
…なんそれ?
あと、日本語おかしいからっ!
TOP
え?どこが?俺の日本語は完璧だぞ!
ジヨン
…惨めだねー
そんな他愛もない話をして家までの道、TOPの隣を歩いていた




"先に帰ってて?"ふと、どこか不安げな菜奈の声色が俺の頭を横切った……

プリ小説オーディオドラマ