第16話

story *菜奈side*
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2018/01/08 03:15
これからの事を話し合った結果、
TOPは「やっぱり協力したい」と言ってくれて…
そのTOPの優しさに、私は甘えることにした。


ジヨンがいない生活にも慣れてきた頃。
今日は病院に行かなければいけない日。
憂鬱でしかない。



学校からの帰り道、
ふと、体育館の入り口にいるたくさんの女の子たちに目をやる。
少しだけ覗いて行こうかな。と思い、
近づいてみると…
女の子達
ジヨンー!きゃー!!
女の子達
まじカッコいいんだけどぉ!
私コクっちゃおうかなー!
女の子達
本気でヤバイよねー!
ダンス上手すぎでしょ!!
よその学校でもファンいるってさぁ♪
…ジヨン…凄いなぁ…。
ジヨンは昔から、人を注目させるのが上手い。
小学生の頃からだ。
私なんかいつも困ってる時、
ジヨンに助けてもらってたもんね…。
ジヨンはどんな時でも、
私のスーパーマンだったんだ。
私だけのジヨンだってずっと思ってた。
でも、1人だけ私と同じくらいジヨンと仲良しだった女の子いたなぁ。
そこ子、途中で引っ越しちゃって…。
その時、
ジヨン、ショックで隠れて泣いてたんだよね…。
私、子供ながらにやきもち妬いちゃって…。
加奈
…菜奈?
菜奈
え…?
呼ばれた方を見ると、
たった今考えていた女の子が立っていた。
加奈
覚えてる?加奈だよ!ほら!
小学校の時よく遊んでたじゃん!
菜奈
加奈ちゃん!
わかるよ!久しぶりだね!
この学校だったの!?
加奈
うん!今たまたま体育館前通ったら菜奈見つけてさ♪
ジヨンは?ここの学校なんでしょ?
女子たちが噂してたし!
菜奈
う、うん。今、中でダンスしてるよ
加奈
アイツ、相変わらずダンス好きだな!
加奈ちゃんは、身長が高くて、細身で。
筋肉も程よくついていて…
ショートカットがよく似合ってて…。
凄く、キレイな顔してる。
私とは正反対だなぁ。
と、見ているといきなり、
加奈
ジヨン!
と、加奈ちゃんが叫んだり
周りの女の子の視線は一気にこっちに集まった。
ええぇー!!!
ジヨン
…加奈?!
ジヨンがこっちに向かって走ってきた。
ジヨン
久しぶり!
変わってないな、すぐわかったよ(笑)
加奈
でしょん!?(笑)
元気だった?
ジヨン
うん!!
と、ジヨンは加奈ちゃんに向かってニコッと笑った。この笑顔は…この前まで私だけに向けられていた笑顔だったのに…。
なんだか嫉妬してしまう。
加奈
んで?
ジヨンと菜奈は相変わらず仲良いわけ?
その言葉に、ジヨンも私も固まった。
ジヨンは一瞬だけ私を見ると、
すぐ加奈ちゃんの方を向いた。
そして、微笑みながら
ジヨン
うん。この前まで付き合ってたんだ
加奈
えっ…?
ジヨンがそう言うと、
加奈ちゃんの表情が変わった。
ジヨン
…加奈?
男の子
おーい!ジヨンー!
ジヨンを呼ぶ声が遠くから聞こえた。
ジヨン
あ、ごめん!行くわ!またね!
そう言ってジヨンは走り去っていってしまった。

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